アップルのオリジナル契約書がオークションで15万ドルで落札される

アップルのオリジナル契約書がオークションで15万ドルで落札される

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アップルのオリジナル契約書がオークションで15万ドルで落札される
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アップルの3番目の創業者、ロナルド・ウェイン
アップルの3番目の創業者、ロナルド・ウェイン

あなたを溜め込み屋にしてしまう教訓があります。1990年代半ばに倒産寸前だったテック企業の契約書が、今や15万ドルの値段でオークションにかけられています。その企業とはAppleで、この文書はスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック、そしてロナルド・ウェインの署名が入った、このテック界の巨人創業契約書です。ウェイン自身も今頃、後悔していることでしょう。


ウェインは、ビートルズの初代ドラマー、アップル社のピート・ベストと称されています。ベスト同様、ウェインも二人のスティーブを結びつけた役割ではあまり記憶に残っていませんが、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社の株式をわずか数千ドルで売却し、現在20億ドルの価値がある人物として長く記憶されるでしょう。12月には、サザビーズがアップルコンピュータ社を正式に設立した3ページの契約書をオークションに出品します。落札予想価格は10万ドルから15万ドルです。

ジョブズ、ウォズニアック、ウェインの署名が入ったこの契約書は、オークションハウスによって金融、社会、そしてテクノロジーの歴史における「基礎文書」と評されています。ウェインは、ウォズニアックをジョブズの新しい事業に引き入れる見返りに、アップル株の10%を受け取りました。しかし、わずか11日後、ウェインは契約を撤回し、アップル株の持ち分を800ドルで買い戻し、その後さらに1,500ドルを受け取りました。

ウェインはこの文書を原稿商に売却し、その商人はそれを1990年代半ば、アップルにとって激動の時代だった時期に売却した。「ジョブズがアップルに復帰する直前でした」とサザビーズのリチャード・オースティン氏はブルームバーグに語った。また、この時期はアップルが破産に向かっているという通説が広まっていた時期でもあった。

ああ、時代は変わったものだ。アップルの時価総額は今やエクソンを上回ることが常で、ジョブズ氏は10月5日に亡くなった際には「現代のエジソン」と称された。アップルの3人目の創業者であるウェイン氏は77歳で、自伝を出版している。その印税は、今回の愚かな行動によって失われた20億ドルには及ばないだろう。