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写真:シャオミ
おそらく米国でもっとも有名なXiaomiの幹部であるヒューゴ・バラ氏が、中国のスマートフォンメーカーを去った。Xiaomiにとって信じられないほど残念な四半期決算がきっかけとなったようだ。
かつて低価格帯のiPhoneクローンを製造する戦略を駆使し、世界で最も価値のあるスタートアップ企業へと成長を遂げたXiaomiだが、近年は失墜の危機に瀕している。昨年、中国のスマートフォンメーカー上位5社から脱落した同社にとって、バラ氏の辞任は新たな痛手となる。
フェイスブックへの投稿で、シャオミの副社長として世界事業の責任者を務め、同社の世界展開の主力であるバラ氏は、退任の理由を燃え尽き症候群だと述べた。
「ここ数年、このような特異な環境で暮らしてきたことで、私の人生は大きな負担となり、健康にも影響が出始めています」と彼は投稿に記した。「この数年間でどれだけ多くのものを置き去りにしてきたかを考えると、戻るべき時が来たのは明らかです」
バーラ氏は数年間グーグルで勤務し、主に同社のアンドロイド・モバイル・オペレーティング・システム関連の事業に携わった後、2013年にシャオミに入社した。
Xiaomiはすでに、上級副社長のXiang Wang氏がBarra氏が指揮していた国際展開の役割を引き継ぐことを発表している。
一方、Xiaomiは中国での市場シェアの低下や、ブラジルの経済不安による生産停止など予期せぬ障害など、引き続き課題に直面している。
XiaomiのCEO、雷軍氏は従業員に対し、Xiaomiの最近の業績不振について「最悪の状況は脱した」と明言した。それが事実かどうかは、今後の展開を見守るしかないだろう…
出典:ロイター