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同性愛者の権利は、結婚式場、緊急治療室、職場など、どこであっても、現代の公民権問題です。
だからこそ、アップルのCEOティム・クック氏が力強い個人エッセイで「自分がゲイであることを誇りに思う」と宣言するという決断は、重要かつ真に歴史的な行為なのだ。
あまりにも長い間、同性愛は隠されたり否定されたりしてきました。背が高いか低いか、黒人か白人か、左利きか右利きか、MacかPCかといったことと同じように、同性愛が人生の当たり前の事実として扱われるべきなのは、もう随分と昔の話です。
驚くべきことに、同性愛は世界の約80カ国でいまだに違法であり、米国では29州でクック氏が同性愛を理由に解雇される可能性がある。
彼自身が認めているように、彼は不本意ながら名ばかりのリーダーであり、企業界で初めて声を上げたリーダーの一人となることで、キャリアにおいて大きなリスクを負っている。世界有数の企業リーダーの一人が自らゲイであることを公表することは、平等の理念の前進につながる。
クック氏がビジネスウィーク誌に寄稿したエッセイは木曜日にインターネット上で大きな話題となり、多くの人が「感動的だ」と称賛しました。この問題について声を上げるクック氏自身、勇気ある行動だと思います。そして、彼が残した言葉は実に素晴らしいものです。「ゲイであることは、神が私に与えてくれた最高の贈り物の一つだと考えています。」
これは同性愛者の権利についての議論に説得力のある貢献となる。
クック氏は性的指向を秘密にしておくべきだとか、世界で最も強力で影響力のある企業のトップという立場を利用して過激な政策を推し進めているなどと批判する人たちは、的外れだ。
公人が不正や不平等の問題について声を上げることは全く適切であり、実際、真に重要です。不正が行われるのを黙って傍観することほど悪いことはありません。自分が信じる問題について声を上げること以上に、アメリカの民主主義の根幹に関わることなどあるでしょうか。
クックの英雄の一人である偉大なマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師はこう言っています。「安全でも、政治的でも、人気でもない立場を取らなければならない時が来ますが、良心が正しいと告げるのであれば、それを取らなければなりません。」
全ての人々の公民権と平等のために立ち上がり、声を上げるという点では、クック氏とアップル氏の先導に他の人々も続くことを期待したい。