- ニュース

写真:Youssef Sarhan/Unsplash CC
一人の人が部屋からよろめきながら出て来て、少し傷つきながら、「もう一人の奴を見てみろ」という言葉を発するという、あのかっこいい決まり文句をご存知ですか?
調査会社ガートナーの報告によると、第2四半期のスマートフォン出荷台数に関して、Appleはほぼ同様の役割を果たしている。Appleの前年同期比0.4%減はiPhoneの売上が横ばいであることを意味するが、業界全体の20.4%減と比べればはるかにましだ。
ガートナーは、Appleがこの四半期に合計3,840万台のiPhoneを出荷したと推定しています。Appleの出荷台数は安定しているものの、市場シェアは2019年の10.4%から今年は13%へとわずかに増加しました。
ガートナー:iPhoneのライバル製品のパフォーマンス
最も大きな落ち込みを被ったのはサムスンで、スマートフォンの売上は前年同期比27.1%減と報じられています。時にAppleを模倣する中国のスマートフォンメーカー、Xiaomiは、今四半期はAppleの追随を許さず、出荷台数は21.5%減少しました。一方、OPPOは15.9%減、Huaweiは6.8%減となりました。
「パンデミック中の渡航制限、小売店の閉鎖、そして不要不急の製品への慎重な支出により、今年のスマートフォン販売は2四半期連続で減少した」とガートナーのシニアリサーチディレクター、アンシュル・グプタ氏は述べた。
ガートナーは、Appleの成功は中国における「ビジネス環境の改善」によるものだと評価しています。Appleにとってもう一つ有利な要因は、第2四半期に発売された、驚くほどお買い得な399ドルのiPhone SEです。
結局のところ、出荷数や市場シェアを測ることだけが、市場での成功を測る唯一の方法ではありません。それは、ファストフードチェーンが、1日あたりの顧客数が多いから、あるいは店舗面積が他のレストランよりも広いから、自分たちが最高だと主張するようなものです。どんなビジネスでも真の目標は利益であるべきであり、その点においてiPhoneは常にトップを走り続けています。
それでも、世界的な不況の中でもiPhoneの売上が好調を維持しているという事実は、同社の中核事業が非常に安定していることを改めて印象づけるものです。不況を打破したAppleが時価総額2兆ドルを突破した理由も、このことが部分的に説明できるでしょう。