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写真:エド・ハーディ/カルト・オブ・マック
ABIリサーチのアナリストによると、世界のスマートフォン生産量は2020年上半期に最大30%減少する可能性がある。
コンサルティング会社の最新レポートによると、アナリストらは以前、5Gスマートフォンの登場により年末には大幅な売上増が見込まれると期待していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により機器生産が停止し、世界経済が不況に陥っているため、その期待は実現しそうにないという。
「5Gデバイスには悪影響が出るだろう」と、ABIリサーチの5Gデバイス研究ディレクター、デビッド・マックイーン氏は述べている。「5Gスマートフォンが普及し始め、市場に大量に投入され始めた矢先、今回の感染拡大によって短期的な成長が抑制され、手頃な価格の5Gスマートフォンの開発と導入が遅れるだろう。」
コロナウイルスは5G iPhoneに影響するか?
業界ウォッチャーは依然として、Appleが5G対応iPhoneを今秋発売すると予想している。しかし、発売時に顧客が殺到して買い求めることはないかもしれない。各国が外出自粛を命じる中、世界中で大規模なレイオフが行われ、数百万人が失業している。
AppleのiPhone組立最大手であるFoxconnは今週、2020年のiPhone発売に向けた季節的な生産増加に対応できる十分な数の従業員を雇用したと発表した。同社の中国本土にある主要工場はすべて、先月の完全操業停止を経て、ようやくフル稼働に近づいている。
「世界のモバイル機器市場の大部分が製造と部品供給を中国に依存しているため、サプライチェーンの多くが迅速な対応に全く備えていなかったことは明らかだ」とマックイーン氏は指摘する。
ABIリサーチは、COVID-19パンデミックは2020年末までに収束すると予想している。しかし、消費者信頼感が回復するにはそれよりも長い時間がかかる可能性がある。