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写真:Apple
苦境に立たされているAppleのディスプレイメーカー、ジャパンディスプレイに悪い知らせが届いた。同じくAppleと取引のあるパネルメーカー、TPKホールディングスが、提案されていた2億3000万ドルの投資を最終的に断念することを明らかにしたのだ。
ジャパンディスプレイは、救済を申し出てくれる企業を探し続けてきた。TPKは、期待されていた7億2,300万ドルの救済策の対象となった。
ジャパンディスプレイは、コスグローブ・グローバルとトップノッチ・コーポレートからの資金提供について、まだ確認を受けていないと発表しました。コスグローブとトップノッチは、日本のディスプレイメーカーの救済を企図したコンソーシアムの一員でした。両社は、事業の一部と引き換えに1億3000万ドルを支払う予定でした。
ロイター通信によると、「ジャパンディスプレイは、ハーベスト・グループと新たなコンソーシアムのメンバーであるオアシス・マネジメント・カンパニーが6月27日までに投資するかどうかを決定する予定だ」とのこと。
その結果、ジャパンディスプレイの株価は東京市場の午前の取引で11%下落した。
ジャパンディスプレイの苦戦
ジャパンディスプレイは数年にわたりアップルと提携してきました。しかし、OLED技術の早期導入を含め、複数の要因が同社に打撃を与えました。スマートフォンメーカーがOLEDの採用を進める中、液晶ディスプレイへのこだわりはジャパンディスプレイにとって痛手となりました。iPhoneの受注減少も同社の収益に悪影響を及ぼしたと報じられています。
ジャパンディスプレイの長岡一孝CTOは最近、同社が生き残るためには新たな資金調達手段を見つけなければならないと述べた。その結果、同社は2018年に研究スタッフの3分の1をスマートセンサーの開発に振り向けた。
幸いなことに、同社のOLED研究は競合他社に遅れをとっているものの、成果を上げつつある。ジャパンディスプレイは、近日発売予定のApple Watch Series 5にOLEDスクリーンを供給すると報じられている。同社にとって、これがOLEDスクリーンへの初の進出となる。それまでに他に悪影響が出ない限りは、だが!