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写真:Apple
ウォール・ストリート・ジャーナルの最新レポートによると、iOSを支えるハードウェアとソフトウェア両チームの指揮を執るデザインの達人、ジョナサン・アイブ氏を含むAppleの新経営陣は、新たなコラボレーションの時代を迎えているという。事情に詳しいある情報筋は、アイブ氏と、率直な物言いで知られるヒューマンインターフェース責任者のグレッグ・クリスティ氏と意見交換を「楽しく、心のこもったもの」とまで評した。
Appleでは変化が起こっているようですね。これは、アイブ氏のスキューモーフィックなデザイン理念をあまり重視しない人たちにとっては朗報です。アイブ氏がハードウェアだけでなくソフトウェアにも注目することで、近々リリースされるiOS 7は、よりフラットでモダンなデザインになるかもしれません。
これは、かつてハードウェアチームとソフトウェアチームの間にあった、秘密主義的でやや論争を巻き起こすような関係が広く報じられていた状況とは、著しく対照的です。ウォール・ストリート・ジャーナルは、アイブ氏が率いるアップルのハードウェア設計チームが、極秘裏に、お気に入りのソフトウェアデザイナーを頻繁に招き入れ、新しいハードウェアのプロトタイプを検討させていたと指摘しています。
WWSJの報道筋によると、アイブ氏は現在、ソフトウェア設計者と定期的なレビュー会議に同席し、現在の設計について議論しているという。また、ヒューマンインターフェースチームも、新しいハードウェア設計についてかなり早い段階で説明を受けているという。
Apple は近い将来、非常に人気のある iPhone や iPad シリーズのハードウェアやソフトウェアに根本的な変更を加えないかもしれないが、アイブ氏の受賞歴のあるデザインセンスを、同氏がデザインしたハードウェア上で動作するソフトウェアにもたらす共同アプローチから、私たち全員が恩恵を受けることになるだろう。
WSJはまた、クレイグ・フェデリギ氏率いるMac OS XとiOSソフトウェアチーム間の連携も、最近の経営再編の結果として、やや緩やかに変化していると報じています。フェデリギ氏は、両チーム間では通常かなりの連携が行われていますが、当面は各エンジニアリングチームを分離したままにする予定だと述べています。
他の情報筋によると、Appleの一部従業員は、この夏、社内の多くのチームやグループにさらなる変化が起こると予想しているという。
出典:ウォール・ストリート・ジャーナル
出典:レッドモンド・パイ