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Appleが発表したiPhone 4Sには、「ワールドフォン」、改良されたアンテナ、高性能カメラ、そして音声アシスタント「Siri」が搭載されているが、その反応は賛否両論だろう。発表自体は印象的だったものの、アナリストらは、発表内容が明らかにされなかったことで一部のAppleファンは失望する可能性があると指摘している。
iPhone 4Sは「特に新しいカメラやSiriパーソナルアシスタントといった新機能が印象的で、非常に印象的だった」とスターン・アギーのアナリスト、ショウ・ウー氏は語った。ウー氏は、一部の人々がAppleがより大きな画面を搭載した端末を発売することを期待していたため、「若干の」失望感が出る可能性があると述べた。
ティム・クックCEOが記者会見を終えた直後、Appleの株価は5%下落した。この下落は、メッセージだけでなく、メッセンジャーにも顧客が失望していることを示しているのかもしれない。新型iPhoneは大型ディスプレイとユニボディ構造を採用するという噂が数週間前から流れており、多くの人がそれを聞いていた。しかし、今回の発表会では主にiOS 5、Appleのクラウド・イニシアチブ、そしてSiriに焦点が当てられた。
独立系アナリストのアンディ・ザキー氏によると、こうした懸念にもかかわらず、アップルは好調な業績を上げるはずだという。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、2012年度第1四半期に「少なくとも3000万台のiPhone」を販売する見込みだとザキー氏は述べている。「現在の市場環境は、財政危機のどん底以来、アップルにとって最高の買い場の一つとなるだろう」とザキー氏は指摘する。「数字の面から見ると、スティーブ・ジョブズ氏がアップルに復帰して以来、同社の株価はこれほど過小評価されたことはない」とザキー氏は付け加える。