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AppleはiPadで虎の尾を掴まれており、サプライヤーは需要に追いつくだけのスピードで製品を出荷できないと嘆いている。LGエレクトロニクス傘下のLGディスプレイの責任者はロイター通信に対し、「部品供給の逼迫と旺盛な需要により、Appleは一部の国でiPadの発売を遅らせざるを得ない可能性がある」と語った。
LGディスプレイのクォン・ヨンスCEOは、生産ラインの増強を検討しているものの、「全体的な供給は来年初めまで逼迫した状況が続く可能性が高い」と付け加えた。
そして、iPadの成功に驚愕したアナリストたちもいる。iSuppliの研究者たちは、2010年のiPadの販売予測を82%引き上げ、約1,300万台と予測した。「iPadの販売を制限しているのは、需要ではなく生産量だけ」と、iSuppliのモニター調査ディレクター、ローダ・アレクサンダー氏は述べた。実際、タブレット端末をどれだけ速く製造できるかが、iPadの販売を左右する唯一の要因だと彼女は付け加えた。
フォレスターのアナリストたちも驚きを隠せない。Appleが2010年通期でiPadの販売台数を350万台と予測していた先月の予測は、6月四半期だけで320万台を販売したというAppleの発表を踏まえると「保守的すぎる」と指摘した。Appleは全世界のiPad販売台数を集計していたにもかかわらず、フォレスターの調査担当者サラ・ロットマン・エップス氏は、iPadの販売台数は「勢いを増している」と述べている。
「iPadは他の消費者向けデバイスとは動作が異なります。iPadには圧倒的な勢いがあり、このまったく新しいフォームファクターに対する非常に強い需要があることを示しています」とエップス氏はブログ投稿に記した。
[9to5Mac、バロンズ]