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AppleはApp StoreとiTunesをほぼ損益分岐点に達していると発表していましたが、ユーザーに絶大な人気を誇るApp Storeは、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社の粗利益のわずか1%を占めていることが判明しました。この事実に加え、App Storeのバランスシートに関する多くの興味深い洞察は、パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏によるものです。
マンスター氏は水曜日に投資家に宛てた調査メモの中で、2008年7月のサービス開始以来、App Storeは4億2900万ドルの収益をもたらしたと記している。Appleは同期間に337億ドルの粗利益を上げており、App Storeは利益のわずか1%に相当する。
アナリストのマンスター氏は、Apple CEOのスティーブ・ジョブズ氏が最近言及した数字に基づいて調査結果をまとめた。ジョブズ氏によると、App Storeは開店以来、開発者に10億ドルの収益をもたらしたという。開発者が売上の70%を獲得すると仮定すると、2008年以降、App Storeは14億ドルの収益を上げ、Appleは4億2900万ドルを手にしたことになる、とマンスター氏は述べている。
開発者の70%の取り分に加え、クレジットカード会社が15%、Appleが14%、そして処理コストが1%を得る。アナリストの統計によると、アプリケーションの平均販売価格は1.49ドルだが、81%のアプリケーションは無料だ。マンスター氏によると、Appleの売上高利益率は約44%だという。
1月、Appleの最高財務責任者ピーター・オッペンハイマー氏は記者団に対し、「App StoreとiTunesは損益分岐点をわずかに上回っている」と述べ、両事業をひとまとめにした。しかし、マンスター氏のデータによると、iTunesはApp Storeの12倍の収益性がある。2008年第2四半期から2010年第2四半期までのiTunes Storeの収益は36億ドルだったのに対し、App Storeの収益はわずか4億2900万ドルだった。しかし、Appleがすぐに指摘するように、App StoreはiPhoneやiPod touchの販売を促進する、いわば「ロスリーダー」である。
[フォーチュン経由]