アップルが「中国版ウーバー」の取締役会に参加

アップルが「中国版ウーバー」の取締役会に参加

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アップルが「中国版ウーバー」の取締役会に参加
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滴滴出行は中国版Uberだが、規模ははるかに大きい。Appleは同社に10億ドルの「戦略的」投資を行ったばかりだ。
Appleの「戦略的」投資は成果を上げている。
写真:Virginia Werner / Cult of Mac

アップルは今年初めに10億ドルを投資した中国のウーバーのライバルである滴滴出行の取締役に就任した。

滴滴出行は当時これを否定したが、規制当局への提出書類によると、アップルが多額の投資を行ってから1か月後の6月下旬に取締役に就任していた。この投資は、アップルの中国への継続的な進出と自動車業界再編への関心を支援するために計画されたものだった。

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当時、ティム・クック氏はこの取引について「彼らの事業拡大に対する当社の期待を反映している。また、中国経済の長期的な見通しに対する当社の継続的な信頼を反映している」と述べた。

滴滴出行の取締役会に参加することで、アップルは、もしまだ持っていなかったとしても、自動車業界のトップ幹部との直接的なチャネルを獲得することになる。

滴滴出行は、アップルからの資金注入以来、ますます力をつけている。8月には、中国におけるUberとの多大なる戦いに終止符を打ち Uberを買収することで、中国におけるUberの「ブランド、事業、データ」を獲得した。その見返りとして、Uberとその株主は合併後の会社の株式20%を取得した。

もちろん、AppleはUberへの投資の目的を明言していない。しかし、これは複数の面で賢明な投資だったようだ。そして、同社の取締役就任に関する新たな報道は、Appleが今後の展開を最前列で見守る立場にあることを示している。

出典:The Information