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写真:Apple
消費者の面では、Apple は中国で非常に人気があり、同国で初めてスマートフォン販売のトップの座を獲得しただけでなく、グッチやシャネルを抑えて中国で最も人気のある高級ブランドに選ばれました。
しかし、Appleが苦戦しているのは、より公式な側面だ。評論家らが西側諸国による広範なサイバー監視への対応と評する中、中国政府はApple製品を国営調達の承認リストから外した。
リストに載った欧米企業はAppleだけではありません。CiscoやIntelも製品が禁止された企業に含まれており、一方で数千もの中国製製品が公式に承認されました。全体として、承認された外国のテクノロジーブランドの数は3分の1に激減し、特にセキュリティ関連製品が大幅に減少しました。
皮肉なことに、Apple社にはサイバー監視に対する懸念を共有する企業も存在します。ティム・クック氏は、ユーザーデータはプライバシーが守られるべきだという信念を公言しており、インタビュアーのチャーリー・ローズ氏に「あなたは私たちの製品ではない」と発言したことは有名です。つまり、Appleはハードウェアを販売しており、ユーザーが収集したデータは販売していないということです。
また、アップルは中国政府の要求に応じる姿勢も示してきた。それは、中国に輸入されるすべてのアップル製品に対して中国政府がネットワークの安全性評価を実施することに同意したり、中国でiCloudを国営サーバーへ移行することに同意したりするなどである。
さらに、中国政府は以前、独立監視団体から、中国ユーザーのユーザー名とパスワード情報を盗む目的で、AppleのiCloudサービスに「中間者」攻撃を仕掛けたと非難されている。
実際には、中国がサイバー監視を回避したいというよりも、むしろ自国の情報通信技術(ICT)分野で中国企業に有利な地位を与えたいと考えている可能性が高い。この点で、安全保障上の懸念は、中国政府が欧米企業との契約を打ち切り、自国のテクノロジー産業を育成して継続的な成長を図るための口実となっている。
政府承認リストから外されたからといって、中国における Apple の道が終わるわけではない (決してそんなことはない!) が、ティム・クック氏とその仲間たちにとっては間違いなく腹立たしいことだ。
出典:ロイター