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写真:Netflix
モバイルデータ速度の制限に関しては、通常、AT&T と Verizon がすべての責任を負わされるが、Netflix の場合、モバイルストリーミングビデオのビデオ品質を低下させた責任は同社にあると明らかにした。
Netflixは、モバイルデータ上限を超過してサービスの全番組を視聴できなくなることから消費者を保護するため、過去5年間、AT&T、Verizon、および世界中のほとんどの他の無線通信事業者でのビデオ通話を制限してきたと述べている。
Netflixはウォール・ストリート・ジャーナルに対し、ストリーミングの速度制限が600キロビット/秒と、本来の速度よりも遅いと述べた。同社は顧客やネットワーク事業者にこの慣行を明らかにしていなかったが、先週、T-MobileのCEOがAT&TとVerizonの顧客がストリーミング速度を制限されていると主張したことで、この問題が発覚した。
T-MobileとSprintの顧客は、Netflixによると、両社がこれまで消費者に優しいポリシーを掲げてきたため、速度制限の対象にはならない。T-MobileとSprintは、データ通信量上限超過に対して追加料金を課すのではなく、通常は顧客の接続速度を低下させるだけだ。
Netflixが帯域制限を行っているという発覚は、同社があらゆるインターネットトラフィックを平等に扱うよう求めるネット中立性運動を強く支持してきただけに、少々衝撃的だ。この動画ストリーミングサービスは米国最大のデータ消費量であり、通信事業者やインターネットサービスプロバイダーと幾度となく争いを繰り広げてきた。
AT&Tの立法担当副社長ジム・チコーニ氏は、Netflixの帯域幅制限を強く非難し、「NetflixがAT&Tの顧客に通知することなく、また同意を得ることなく、ビデオの帯域幅を制限していると知り、憤慨している」と述べた。一方、Verizonの広報担当者は、「Verizonは、Netflixであろうと他のプロバイダーであろうと、ホストサービスが提供する解像度でビデオコンテンツを配信しています」と述べるにとどまった。
Netflixは、データプランの使用量を設定できるデータセーバーを5月に導入することで、将来的に顧客がビデオストリーミングの品質をより細かく制御できるようにする新しい方法に取り組んでいると述べている。