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写真:ティム・クック
AppleのサプライチェーンであるiPhone製造業者の一社が、危険な違法労働慣行で非難を浴びている。そして今回、その製造業者はFoxconnではない。
今回の相手はペガトロン社だが、労働者権利団体「チャイナ・レイバー・ウォッチ」によると、同社は2013年に同社の工場3カ所で86件の労働権侵害が確認された後、アップル社が調査すると主張していたにもかかわらず、行為を改めていないという。
ペガトロンはiPhoneの約4分の1を製造していると言われている。
CLBによれば、ペガトロンのiPhone工場の労働者は、中国の法律で義務付けられている24時間ではなく、約6時間の安全研修しか受けていないという。
労働者権利団体はまた、ペガトロンの管理者らが従業員に対し、自分たちが持っていないレベルの理解力を見せつけるためにテストでカンニングする方法を教え、アップル自身の労働基準を欺こうとしたとも主張している。
しかし、中国労働監視団はアップルを容認していない。報告書は、アップルが目標とする週60時間労働が、中国の法律で違法とされている時間外労働を従業員に強いる一方で、労働者を搾取するシステムに参加することで利益を上げていると指摘している。
「アップルのこれまでの利益の一部は、100万人以上の中国人労働者の低賃金と違法な劣悪な労働環境から搾り取られている」と同団体は主張する。
ペガトロンは以前、台湾証券取引所に声明を提出し、報告書に記載されているすべての否定的な主張を精査し、これらの問題を確実に解決するための改善策を実施することを約束した。同社は昨年、主にAppleのiPhoneおよびiPadモデルの出荷により、連結売上高が333億ドルに達したと推定している。
出典:FT