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写真:Plessy
長らく噂されていたAppleの拡張現実メガネプロジェクトは、Facebookのせいで深刻な挫折を経験したかもしれない。
ソーシャルネットワーク企業であるFacebookは、ARディスプレイ専用ディスプレイを製造する英国企業Plesseyとライセンス契約を締結したと報じられている。AppleはPlesseyの買収を検討していたとされている。しかし、Facebookが急遽Plesseyと独占供給契約を締結し、Appleを事実上締め出した。
The Informationの有料記事によると、Facebookは「デバイスを目立たなくさせ、友人や家族、周囲の人々とより密接に関われるメガネ型デバイス」の開発を目指しているという。Plesseyとの提携により、Facebookは同社のディスプレイをすべて購入できるようになるため、Appleは自社製メガネの選択肢が狭まることになる。
「私たちは、Facebookが掲げる、人間を中心とした次世代コンピューティングプラットフォームのビジョンの実現を支援するため、同社と協力することを決定しました」とプレッシーは声明で述べた。「新たな商業契約に基づき、当社のLED製造事業は、FacebookがAR/VR分野で活用できる可能性のある新技術の試作と開発を支援することに専念します。」
AR戦争の勝利をめぐる競争
Appleは数年前から拡張現実(AR)と仮想現実(VR)のヘッドセットの開発に取り組んでいます。同社のヘッドセットはまだオンラインで公開されていません。しかし先週、iPhoneメーカーが開発したVRコントローラーのプロトタイプがちらりと公開されました。
AppleのCEO、ティム・クック氏は、仮想現実(VR)よりも拡張現実(AR)に高い可能性を見出していると繰り返し発言しています。Appleは開発者向けソフトウェア「ARKit」を活用し、将来的なApple Glassesのリリースに向けた準備を進めています。また、iPad Proに搭載された新しいLiDARスキャナにより、製品のAR機能を拡張しています。2020年のiPhoneでも、LiDARが主要な新機能の一つになるとの観測が広がっています。
Apple Glassesがファンの目に届くのは、まだ先のことだろう。同社初のAR製品は早くても2021年以降になるだろう。より洗練された、より高性能なバージョンが登場するのは、おそらく2023年頃になるだろう。