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写真: ジョシュ・デイビッドソン/カルト・オブ・マック
『Chaos Monkeys』の著者であり、元Facebookのプロダクトマネージャーであるアントニオ・ガルシア・マルティネス氏は、2016年のシリコンバレーの回顧録で表明した感情を理由に、Appleに雇われ、数週間のうちに解雇されたようだ。
この本には、サンフランシスコ湾岸地域の女性について「世間知らずを主張しているにもかかわらず、甘やかされて弱々しく、世間知らずで、大抵の場合、くだらないことを言う」という描写がある。
Appleの従業員は、彼の「女性蔑視的な発言」がクパチーノのインクルージョンとダイバーシティへの取り組みに「真っ向から反する」ものだとして、調査を求める嘆願書を配布した。2,000人以上の従業員が嘆願書に署名した。Appleの従業員はソーシャルメディアでもこの問題を提起した。
Apple の他の多くの人々と同様、私もアントニオ・ガルシア・マルティネス氏の採用に落胆している。
私はAppleのコミュニティの強さと、私たちが築き上げてきた文化がこの困難を乗り越えられると信じています。また、何であれ、正しいことを行うリーダーシップも重要だと考えています。
— シェール・スカーレット(@cherthedev)2021年5月12日
アントニオ・ガルシア・マルティネスはもはやアップルで働いていない
Appleの経営陣は耳を傾け、迅速に行動を起こしたようだ。嘆願書が広まり始めて間もなく、Appleはマルティネス氏のSlackアカウントを無効化した。その後、彼が所属していた広告プラットフォームチームは緊急会議を招集したと報じられている。会議で経営陣は、Appleはマルティネス氏を雇用していないことを確認した。
「Appleでは、誰もが尊重され、受け入れられる、インクルーシブで温かい職場環境の実現に常に努めてきました」と、Appleの広報担当者は声明で述べた。「人を貶めたり、差別したりするような行為は、当社には一切許されません。」
マルティネス氏のLinkedInページによると、彼は4月にAppleの広告プラットフォーム担当プロダクトエンジニアリングチームのメンバーとして入社した。退職を反映するステータスはまだ更新されていない。
Appleはインクルーシビティを企業理念の中心に据えています。2020年のメモで、CEOのティム・クックは次のように述べています。「私たちは常に多様性から力を得て、世界中のあらゆる階層の人々を店舗に迎え入れ、誰もがインクルーシブなAppleを築くことを目指してきました。しかし、私たちは共に、さらに努力を重ねなければなりません。」
出典:The Verge