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写真:Apple
アップルはここ数年、法廷で多くの時間を費やしてきたが、今週、連邦判事がテキストメッセージの紛失をめぐってアップルを訴える団体の申し立てを却下したことで、同社は再び多額の費用がかかる可能性のある訴訟を回避した。
元iPhoneユーザーが、Androidスマートフォンに切り替えた際にiMessageがメッセージの送信を妨害したとして、カリフォルニア州サンノゼでAppleを相手取り訴訟を起こした。原告のエイドリアン・ムーア氏は、集団訴訟として訴訟を進めるよう求めたが、ルーシー・H・コー連邦地方裁判所判事は、提案されたメンバー全員がiMessageの妨害によって不便を被ったかどうかは明らかではないと判断した。
ブルームバーグが入手した判決文のコピーの中で、コー判事は、たとえムーア氏がiMessageには「テキストメッセージサービスの混乱を引き起こす可能性のある体系的な欠陥がある」と主張していたとしても、その判断はiMessageが原告団の原告に実際に何らかの妨害をもたらしたかどうかを裁判所が判断する助けにはならないと記している。
訴訟では、AppleがiPhoneからAndroidに乗り換える顧客にペナルティを課していると主張している。また、iOSからAndroidへの乗り換えがテキストメッセージに支障をきたす可能性があることをAppleが開示していなかったとも主張している。一方、Appleは、iOS 5のiMessageサービスがiPhoneユーザーが他社製デバイスに乗り換えたことを認識するように設計されていると主張したことは一度もないと反論している。Appleは昨年末、ユーザーがiMessageから電話番号の登録を解除できるツールをリリースした。