- ニュース

写真:Ste Smith/Cult of Mac
Appleは、元コンデナスト幹部のリズ・シメル氏をApple Newsチームの一員として採用しました。シメル氏は今夏初めにAppleに入社し、「(Appleの)ニュース事業の責任者」として活躍します。
これは、Appleがこの分野への注力を強めていることを改めて示す好例です。これは、Facebookなどのライバルであるテクノロジー大手が、オンラインニュースの配信における自社の役割について、これまで以上に懸念を抱いている時期に起こりました。
シメル氏は7月にAppleに入社する前、コンデナスト・チャイナの社長を務めたほか、コムキャスト・ベンチャーズのアントレプレナー・イン・レジデンスを務めていました。また、メディア企業メレディス・コーポレーションの最高デジタル責任者も務めました。
Apple Newsへの新たな焦点
Apple Newsは、従来のニューススタンドアプリの後継としてiOS 9でリリースされました。すぐに世界中で大ヒットしたわけではありませんが、Appleは今後このサービスに注力していくようです。
昨年、Appleはニューヨーク・マガジンの最上級編集者の一人であり、ニューヨーク・タイムズ・マガジンの元副編集長でもあるローレン・カーン氏を初の編集長として採用しました。WWDCでは、Apple NewsがmacOS Mojaveに搭載されることを発表しました。
Apple Newsはこれまでアグリゲーションサービスとして機能してきましたが、Appleがその活動範囲を広げている兆候も見られます。今年初めには、ジョン・マケイン上院議員の政治回顧録『The Restless Waves』から独占的に抜粋した記事を提供しました。また、Appleは3月にデジタル雑誌購読サービスのTextureを買収しました。
来たる2018年の中間選挙に向けて、AppleはNewsアプリを「信頼できる」情報を得られる場所として位置づけ、多様な「信頼できる情報源」から厳選された記事を掲載している。
出典:The Information