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Apple製品の歴史に詳しい方なら、現代のOS Xの祖とも言えるNeXTSTEPに「シェルフ」と呼ばれる便利な機能があったことをご存知でしょう。これは、ファイルをある場所から別の場所にドラッグする際に、一時的にファイルをドロップできるプレースホルダーです。残念ながら、Mac OS XのFinderではこの機能は再現されていません。

そこで今日、この問題を解決しようとするOS X用の新しいアプリが登場しました。DragonDropというアプリで、5ドルで購入できます。

開発者のマーク・クリスチャン氏は、数週間にわたってMac App Storeへの掲載を試みた後、本日独自にリリースしました。Appleは興味を示さず、毎回却下されました。

ここ数週間、DragonDropのベータ版をテストしてきましたが、非常に役立つと感じています。その理由を説明しましょう。

毎日、何かをAの場所からBの場所へドラッグしたい時があります。そして、その間、Zの場所（たいていはほんの数秒）に一時的に保存しなければならないことがあります。Zの場所というのは、たいていデスクトップか、作業中のフォルダです。これがあまりにも頻繁に起こるので、脳がそれを意識しないようにしています。実際、DragonDropをインストールしてから、それがいかに頻繁に起こるかに気づき始めました。

使い方はこうです。ドラッグしたいものを選択し、ドラッグを始めます。そして、シェイク。そう、タッチパッド上で指を軽く振るか、机の上でマウスを軽く振るのです。すると、DragonDropが画面上のポインターの下にすぐに現れます。ドラッグしていたオブジェクトを放すと、すぐに小さなアイコンとして表示されます。

アイコンはそのままにして、アイテムをドロップしたい場所に移動します。Finderの別の場所でも、メールメッセージでも、どこかのテキストフィールドでも、何でも構いません。アイコンが見えたら、DragonDropの中からアイテムを取り出し、ドロップするだけです。DragonDropはスライドして見えなくなり、作業を続けることができます。

DragonDrop が素晴らしいと思ったのは、色々なことができるからです。まず、問題を解決してくれます。しかも、非常にすっきりと満足のいく方法で。それに、あらゆる種類のデジタルオブジェクトを扱えます。ファイルだけでなく、URL、テキストファイル、画像、フォルダ、アプリなど、私が入れたあらゆるものに対応しています。DragonDrop のメニューバーアイコンを使って、アプリ間でアイテムを手動でコピー＆ペーストすることもできますが、私はほとんど使いませんでした。すぐに揺れるジェスチャーに慣れ、今では頻繁に使っています。

このアプリがMac App Storeに表示されないのは、努力が足りなかったからではありません。マーク・クリスチャン自身が、この件について語っています。

Appleへの異議申し立て手続きで、私は全く満足のいく結果を得られませんでした。アプリを提出してから約3週間後に届いた最初の却下通知は、以下の一文だけでした。「このアプリはMac OS Xのネイティブ動作を変更し、具体的にはドラッグ＆ドロップの動作変更を引き起こします。Mac OS Xでアイテムをドラッグすると、ドラッグを終えた場所にアイテムが移動しますが、あなたのアプリでは、カーソルを振るとドラッグされたアイテムがショートカットポータルに移動するように動作を変更しています。」

DragonDropは、（たまに誤検知がある場合を除き）呼び出した時にのみ表示され、気が変わったら簡単に閉じることができます。私はアプリの異議申し立て委員会にこれらの点を指摘するメールを送り、待っていました。ようやくアプリ審査チームの担当者から電話がかかってきて、異議申し立てを却下したので議論するつもりはないと明確に告げられました。皮肉なことに、彼と話している間にiPhoneがクラッシュしてしまい、話し合いは決着しませんでした。メールで問い合わせましたが、その後連絡はありませんでした。

アプリをストアに載せたい一心で、メインのシェイク起動機能をオプション化し、メニューバーアイコンにドロップする機能を追加したフォローアップバージョンを作成しました。上記の状況を説明したレターを添えて提出し、誠意を持って提案したこの解決策を検討していただくよう依頼しました。しかし、これも前回と全く同じ理由で却下されました。

マークさんは、この経験全体に困惑したと語った。

Macにおけるイノベーションの将来について、私は深く懸念しています。DragonDropは、デスクトップにジェスチャー操作のスマートさと便利な動作をもたらす点で、真に革新的な製品だと私は信じています。Appleは、意図的かどうかはさておき、この種のイノベーションがユーザーに届かないように全力を尽くしています。

というわけで、アプリレビュー全体に不満を抱いたマークは、唯一論理的な次のステップ、つまりDragonDropを自らリリースすることにしました。

メリット:とにかく生活が楽になります。価格も手頃。シンプル。

短所: Mac App Store では入手できません。