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生計を立てるために必要なのはノートパソコンとインターネット接続だけだと気づいて仕事を辞めたある開発者によると、アップルのApp Storeは資本主義のあり方を示す教科書的な例だという。
Appleで働く人から情報を引き出すのは、政治家から真実を引き出すよりも難しいかもしれないが、時折、今日の米国第 2 位の企業で働くことがどのようなものかについて、個人的な暴露を語る人が現れる。
好例が、iPad向けGoogle Readerアプリ「River of News」(3ドル)の開発者、ディラン・ギンズバーグ氏だ。同アプリは8月のリリース以来、「そこそこ」の成功を収めているとギンズバーグ氏は述べている。ギンズバーグ氏はブログ記事で、そのベールを少しだけ剥がした。「App Storeで稼いだ金額について誰も語らない」からだ。ギンズバーグ氏の経験が、アプリがそこそこの成功を収めている開発者の典型的な例だとすれば、Appleのモバイルデバイス向けソフトウェア開発で利益を得るのは、App Storeのラインナップで上位にランクインしている大物開発者だけではない。
River of Newsの開発は、私の人生で最もやりがいのある「仕事」でした。他の追随を許しません。ソフトウェアをどうしたらもっと良くできるかばかり考えていて、睡眠時間もすっかり乱れています。
そうです、「私のソフトウェア」です」とギンズバーグは書きました。「そう言えるなんて素晴らしい。人々が使い、気に入ってくれるものを作ることで、私は計り知れない満足感を得ています。」
まだゲームの初期段階であり、River of Newsはいつ何時、新たな流行のアプリに取って代わられる可能性もある。しかし、ギンズバーグ氏は全体像を把握し、企業ソフトウェアの仕事を辞めた。その仕事では、River of Newsでこれまで稼いできた金額の2倍を稼いでいた。そして、App Storeのビジネスモデルを強く信じている。「App Storeの素晴らしい点は、彼ら自身、開発者、そして顧客に利益をもたらすエコシステムを構築したことだ。(それこそが)資本主義から得られるべきものなのだ。」