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上の写真には、Apple が 2006 年に開発していた 2 つの iPhone プロトタイプが写っています。これらの写真から、iPhone のプロトタイプ段階がどれほど長く続くかがうかがえます。というのも、最初の iPhone が発売されたのは 2007 年 6 月で、iPhone 4 が登場したのは 2010 年だったからです。
プロトタイプの画像は、サムスン対アップルの訴訟における裁判所の書類から引用されたもので、サムスンはアップルがiPhoneのデザインのインスピレーションとしてソニーのデザインを盗用したと主張する予定です。実際、iPhone 4のようなデバイスのレンダリング画像のいくつかには、以下に示すようにソニーのロゴが表示されています。
2006年、トニー・ファデルがソニーのチーフデザイナーの一人との面談を依頼したことをきっかけに、Appleの工業デザイナー、西堀慎氏はソニーのデザイン美学にインスパイアされたiPhoneのプロトタイプを制作するよう依頼されました。西堀氏は、いくつかのモックアップにソニーのロゴを残し、一方でAppleのチーフデザイナー、ジョニー・アイブ氏に敬意を表して「Jony」に変更したロゴもいくつか製作しました。
西堀氏の仕事の成果は、ミニマルなiPhone 4のプロトタイプでした。Appleのデザイナー、リチャード・ハワース氏は、このプロトタイプを「押し出し型」モデル(右側のシルバーのiPhone)よりもApple全社的に推奨しました。ハワース氏とアイブ氏は、西堀氏のデザインは押し出し型の大型モデルと比べると古臭く見えると感じましたが、最終的にはフォームファクタのシンプルさが勝敗を分けました。
出典:BuzzFeed