アップルは明日、世界最大のAndroidメーカーを米国から追い出すかもしれない

ニュース

世界最大のAndroidスマートフォンメーカーであるHTCは、火曜日に下される可能性のある通商規則により、GoogleのモバイルOSを搭載したすべての携帯電話の米国での販売が全面禁止される可能性を懸念し、激しい怒りを露わにし、汗だくになっていることだろう。専門家らは既にAndroidが「深刻な危機」に陥っていると予測している。

ワシントンD.C.に拠点を置く米国貿易委員会は火曜日、HTCのAndroidスマートフォンがAppleの特許2件を侵害しているという7月の判決に対するHTCの上訴について判決を下した。この2つの特許は、スマートフォンが電話番号、連絡先、アプリケーションなどの基本データを表示・送信することを可能にするものだ。HTCに不利な判決が出れば、最も収益性の高い年末商戦期の販売が全面的に禁止され、Androidの米国市場シェアは25%からゼロに落ち込む可能性がある。

6人で構成される合議体はHTCに損害賠償を強制できないため、同社の控訴を棄却すれば、Appleは不利な立場に立たされることになる。AppleはHTCからライセンス料を全額搾り取るか、訴訟を起こす可能性がある。HTCの窮状を察したのか、アジアのトレーダーは月曜日、同社の株価を17カ月ぶりの安値に押し下げた。

しかし、HTCの敗訴はすべてのAndroidメーカーに影響を及ぼす可能性がある。「Androidデバイスが特許を侵害しない、あるいは企業がそれを回避できるとは考えにくい」と、特許専門家のフロリアン・ミューラー氏はHTCが最初の特許を敗訴した7月に述べた。

火曜日はアップルにとって早めのクリスマスになるかもしれない。そうなれば、HTC、アンドロイド、グーグルには靴下の中に石炭しか残らないことになる。