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写真:ハッカーズ、ユナイテッド・アーティスツ
FBIは、サンバーナディーノ捜査の中心にあるiPhone 5cをハッキングしたとされる方法についてAppleに何も明かしていないが、だからといって選ばれた議員たちに秘密を漏らすことをFBIが嫌がるわけではない。
新たな報道によると、連邦政府は、銃撃犯サイード・ファルークの携帯電話のデータにアクセスできた方法について、暗号化反対派の米国上院議員らに説明を開始したという。
説明を受けた上院議員の一人は、強力な暗号化を「インターネットのアキレス腱」と呼んでいる、反暗号化法案の支持者の一人であるカリフォルニア州のダイアン・ファインスタイン上院議員だ。
「政府はアップルに対していかなる義務も負っていないと思う」とファインスタイン議員はナショナル・ジャーナル紙に語った。「いかなる企業も個人も法を免れることはできない。大規模なテロ捜査において政府への協力を拒否する人がいることに、私は失望している」
ブリーフィングを申し出られたもう一人の人物は、ノースカロライナ州選出の上院議員リチャード・バー氏だ。同氏は上院情報委員会の委員長であり、ファインスタイン上院議員とともに暗号化法案の共同提案者でもあるが、FBIとはまだ面会していない。
今週、FBIの上級当局者は、サンバーナーディーノのiPhoneをハッキングする取り組みが有益な結果をもたらしたかどうかFBIが判断するのは「まだ時期尚早」だと述べた。
FBIはiPhoneのハッキング方法については秘密にしているかもしれないが、そう長くは続かないかもしれない。もしFBIが、ニューヨークの裁判所にAppleに対し別のiPhoneのロック解除を強制するよう求める訴訟を継続したいのであれば(FBIの解決策はiPhone 5cにしか適用されないため)、法的にハッキング手法を開示せざるを得なくなるかもしれない。
出典:CNET