- ニュース

写真:Apple
アップルは、北カリフォルニアの店舗の一つで、オンライン注文の受け取り時間を短縮するシステムを試験的に導入する。「Apple Express」と呼ばれるこの新しい取り組みは、成功すれば他のアップルストアにも展開される可能性がある。
9to5Macによると、Apple Burlingame Expressの受け取り窓口は「銀行の窓口に似ている」とのこと。報道によると、Apple Burlingame Expressの窓口は、通常のApple製品のような「洗練さ」が欠けているという。これは、Appleが迅速に導入する必要があったためだろう。Burlingame Expressの窓口には、仮設の壁、木製のカウンター、プレキシガラスの遮蔽板が設置されているとのことだ。
現時点では、Apple Express は店頭でのショッピングではなく、オンライン注文の受け取りにのみ利用できるようです。
アップルストアにとって厳しい一年
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、多くの小売店が混乱に陥っています。Appleは、小売業界にとって非常に厳しい一年を乗り切る上で、多くの小規模店や独立系店よりも有利な立場にあることは間違いありません。しかし、それでもなお、Appleは様々な課題に直面しています。
Appleは3月に中華圏を除く全直営店を閉鎖しました。当初は月末までの閉鎖を予定していましたが、最終的には5月に営業を再開しました。
お客様をCOVID-19から守るため、Appleは直営店で様々な安全対策を実施しました。検温、ソーシャルディスタンスの確保、そしてクパティーノの優秀なスタッフがデザインしたAppleフェイスマスクを店舗従業員に配布するなど、様々な安全対策が講じられています。
しかし、Apple Expressのような変化は、Appleが変化する顧客のニーズを反映した決断を続けていることを示しています。Apple Storeは、顧客がそこで過ごしたいと思うことを前提に設計されました。元Apple小売部門責任者のアンジェラ・アーレンツ氏は、Apple Storeを人々が出会い、集う「タウンスクエア」と明確に表現していました。パンデミックの真っ只中にある今、このコンセプトは多くの顧客のショッピングニーズと全く相容れないように思われます。
事態は正常に戻るのでしょうか?おそらくそうでしょう。しかしその間、Appleは、長々とショッピングを楽しみたくない顧客が、欲しい商品を簡単に入手できるようにしています。