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写真:Apple
Appleは来年、メトロポリタン美術館の大規模コスチューム・インスティテュート展のスポンサーとなり、ファッション界に大きなインパクトを与える計画だ。プロジェクトの詳細は未だほとんど明らかにされていないが、Appleのデザインの巨匠、ジョニー・アイブは、テクノロジーとファッションの融合をテーマにした新たなインタビューで、来場者が期待できるものを示唆した。
アイブ氏とヴォーグ編集長アナ・ウィンター氏がウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューに応じ、2016年5月2日に開催予定のショーについて、また、手作りのクラフトマンシップと3Dプリントなどの自動化技術を組み合わせ、「衣服がデザインされ製造される全プロセス」を探求するというショーのミッションについて語った。
Appleは、数百台のCNC工作機械を駆使し、完璧な仕上がりのMacBook、iPhone、iPad、Apple Watchを製造することで、自動化設計の最前線を走り続けています。一部のデザイナーは自動化機械の使用を「職人技」の手法に偏重する傾向がありますが、アイブ氏は手作りの製品が必ずしも優れているわけではないと主張しています。
「手で作られたものに固有の価値がある、あるいは機械で作られたものに固有の価値がないというのは完全に誤った考えだ」とアイブ氏は語った。
インタビュー中、アイブ氏とウィンツアー氏は共にエルメスの新しいApple Watchバンドを装着していました。アイブ氏は、Apple Watchが同社にとってファッションへの最初の進出であると述べましたが、現在ではテクノロジーとファッションの融合がAppleの使命の一部となっています。
「製品がよりパーソナルなものになるにつれ、手首に装着するものがファッションの領域に足を踏み入れることになります」とアイブ氏は述べた。「これらは私たちにとって非常に重要な問題です。私たちの理解が、今後開発する製品に磨きをかけ、その方向性を決定づけるでしょう。私たちはまだ始まったばかりです。」
メトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートの展覧会では、34名のデザイナーによる1880年代から現在までの100点以上の衣料品が展示されます。編み物、レース編み、革細工といった伝統的な技法に加え、熱成形、レーザーカット、3Dプリント、超音波溶接といった最新技術も展示されます。