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写真提供:スザンヌ・ティンダル/ZDNet.com.au
インテルの上級幹部は昨日、アップルが携帯電話プラットフォームにARMチップセット技術を採用したことを「あまり賢明ではない」と述べた。
インテルのウルトラモビリティグループのエコシステムディレクター、パンカジ・ケディア氏は、台湾で開催されたインテル開発者フォーラムの参加者に対し、「彼らのロードマップがどのようなものか、彼らがどこに向かっているのかを知っているので、心配していない」と語った。
ケディ氏は、インテルのモビリティグループ副社長兼戦略企画ディレクターのシェーン・ウォール氏と共に登壇し、iPhoneは「どんなにかパワーを必要とするアプリケーションでも動作させるのに苦労する」と述べた。彼らの発言は、Appleが第4四半期決算を発表し、特にiPhoneの売上が「ホームラン」と広く認められた日に行われた。
ケディア氏は、ARM技術への依存により「今日のスマートフォンは…あまりスマートではない」と述べ、スマートフォン市場全体を同様に批判した。
もちろん、インテルもこの争いに関与している。このチップメーカーは、Moorestown と呼ばれる独自のモビリティ チップセットに取り組んでいることで知られており、Apple による PA Semi の買収と iPhone 用 ARM チップの自社開発の決定によって拒絶されたため、Apple の決算発表から取り残されたと感じているようだ。
ウォール氏は、iPhone の成功は巧妙な UI とスティーブ・ジョブズの誇大宣伝の才能が組み合わさった現象だと一蹴した。
ウォール氏は、インテルのプロセッサはARMの同等品の2~3倍の性能を実現すると主張し、「モバイルプラットフォームで完全なインターネットを実行したい場合、インテルベースのアーキテクチャを実行する必要がある」と述べた。
一方、ジョブズ氏は昨日、2000年以来初めてアップルの決算説明会に出席し、iPhoneの成功を祝った。アップルがいつ廉価版「ネットブック」を発売するのかと疑問に思う人々に対し、iPhoneは既にこの新興市場セグメントをリードしていると語り、この分野が今後も進化を続けた場合のアップルの「非常に興味深い」アイデアについても言及した。
こうして、モバイルプラットフォーム戦争の試練の火蓋が切られたようだ。どうなることやら、どうなるかはさておき。
ZDNet経由