アップル、英国の暗号化反対提案に抗議する書簡に署名

アップル、英国の暗号化反対提案に抗議する書簡に署名

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アップル、英国の暗号化反対提案に抗議する書簡に署名
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iCloud の iMessage は iOS 11.3 で利用可能になります。
Appleは長年プライバシー保護の立場で戦ってきた。
写真:Cult of Mac

Appleは、Google、WhatsApp、その他44の署名企業に加わり、英国のサイバーセキュリティ機関GCHQ宛ての公開書簡を作成した。この公開書簡は、いわゆる「ゴースト・プロトコル」の計画を放棄するよう同機関に求めている。

これにより、暗号化されたメッセージサービスは、「法執行機関の参加者をグループチャットや通話に密かに追加」することで盗聴を許容することになります。つまり、安全なメッセージサービスに隠れた参加者を介入させることが可能になります。

しかし、問題の企業は、このような措置は「ユーザーのセキュリティと信頼を著しく損なう」と主張している。書簡では、この提案は「双方向の会話を、政府が追加参加者となるグループチャットに変えたり、既存のグループチャットに秘密裏に政府の参加者を追加したりすることになる」と指摘されている。

アップルのプライバシー擁護

Appleがこの提案に反対したのは当然のことだ。Appleはこれまで、強力な暗号化とユーザーのプライバシー保護への信念を頻繁に表明してきた。この主張は、2015年と2016年にFBIとの対立にまで発展した。また、Appleは法案の草案段階で、英国が提案した「スヌーパーズ・チャーター」を批判した。具体的には、iMessageのような暗号化サービスにバックドアを設けることを企業に強制することは「法を遵守する市民に害を及ぼす可能性がある」と主張した。

最新の公開書簡に応えて、国家サイバーセキュリティセンターのイアン・レヴィ氏は次のように述べた。

テロリストの阻止など、データへの例外的なアクセスに関するご意見を伺ったことに対し、今回のご回答をいただき大変嬉しく思います。この仮説的な提案は、常に議論の出発点となることを意図してまいりました。今後も関係各位と連携し、可能な限り最善の解決策を見出すためのオープンな議論を重ねてまいります。

出典:CNBC