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写真:インテル
ブルームバーグが中国のスパイチップを内蔵していると非難した技術メーカー、スーパーマイクロ・コンピューターは、約束通り、ハードウェアの調査を実施した。そして、どうやら問題はなかったようだ。
同社は、自社に対するクレームを解決するため、外部の調査員を雇用した。火曜日には、現行および旧型のマザーボードに悪意のあるハードウェアが組み込まれている証拠は見つかっていないと顧客に対し通知した。
ロイター通信によると、調査は国際企業であるNardello & Co.によって実施された。Nardello & Co.は、訴訟および仲裁支援、デジタル調査、風評デューデリジェンスなど、幅広い調査サービスを提供している。
同社は現在生産中のマザーボードのサンプルをテストした。また、ブルームバーグの報道で名指しされたAmazonとAppleに販売されたバージョンもテストした。さらに、ソフトウェアと設計ファイルも調査した。その結果、不正なコンポーネントや信号は発見されなかったという。
スーパーマイクロコンピュータは法的選択肢を検討している模様。スパイチップハッキング疑惑の報道を受けて、同社の株価は急落した。
ビッグハック?
スパイチップ疑惑は、今年のテクノロジー業界で最も奇妙なニュースの一つです。 ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌 は10月初旬に「ビッグハック」という記事を掲載しました。この記事はセンセーショナルな主張をいくつも展開しており、今年の最大のニュースの一つになり得たでしょう。
しかし、記事が公開されるやいなや、AmazonとAppleはいずれも事実無根を否定した。英国と米国の情報機関も両社を支持した。最終的に、AppleのCEOティム・クックは、 ブルームバーグ氏は 「正しい行動を取り、(疑惑を)撤回する必要がある」と述べた。
一方、ブルームバーグは大部分で沈黙を守っているものの、報道内容はほぼ一貫しているようだ。同社は声明で、「当社の記者と編集者は、掲載前にすべての記事を徹底的に精査しており、今回の記事も例外ではない」と述べた。
同誌は8月にも、「米国の大手通信会社」がスーパーマイクロの機器への不正アクセスを発見したという記事を掲載した。それ以降、続報はないが、これは大ニュースとしては非常に異例のことだ。
スーパーマイクロ社は、他の関係者と同様に、この告発には事実がないと繰り返し主張している。しかしながら、同社は名誉回復のため調査を実施すると表明している。