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インテルの「Ultrabook」ラップトップがiPadやMacBook Airとどう競合するか不透明感から、メーカー各社は今月後半に5万台未満の発注で「様子見」している。Acer、Lenovo、東芝、Asustekは、タブレットやクラウドコンピューティングへの移行を進める消費者に、刷新されたラップトップがどのように受け入れられるか不透明だと報じられている。これは、彼らがMacBook Airとの競争を始める前に、諦めて勝利を譲り渡したかのようだ。
業界誌DigiTimesによると、「ウルトラブック」コンセプトの少量生産開始のニュースは、インテルが来週、このデザインの普及を遅らせている「技術的ボトルネック」を解決するための会議を準備しているさなかに発表された。これらの問題は、タブレットやMacBook Airなどの軽量ノートパソコンへの移行で既に打撃を受けている企業の間で「保守的な姿勢」を引き起こしていると、同レポートは指摘している。慎重な姿勢を見せるメーカーの中には、ネットブックの需要が急落した後の回復に苦戦している企業も含まれている。
インテルは5月に「ウルトラブック」のコンセプトを発表し、「薄く、軽く、エレガント」な「タブレットのような機能」を備えたデザインを強調したが、これは苦境に立たされているPC業界が、アップルのiPadやMacBook Airに惹かれている消費者を誘惑しようとする露骨な試みだった。
PCメーカーにとっての課題は、「ウルトラブック」の価格を1,000ドル以下に抑えることかもしれない。AppleのCEO、ティム・クック氏は、大量調達を可能にする強固なサプライチェーンを構築し、手元資金を活用してコストを削減することで知られているが、ウルトラブックメーカーはマグネシウムとアルミニウムの複合部品や、PC本体の製造能力を必死に探しているという。
一部のアナリストは、価格と機能を両立させるのに苦労しているため、ウルトラブックは少なくとも2012年までは普及しないだろうと見ている。最初の「ウルトラブック」が製造ラインから出荷される前から、新しいPC製品ラインの実現可能性は疑問視されている。