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写真:Myhomeinsf
アップルは今週末、シリコンバレーの組合員ドライバーらが賃金・福利厚生の改善策を問う投票を行う予定だが、これに先立ち、契約しているシャトルバスのドライバーの賃金を引き上げている。
ドライバーたちは時給21~25ドルへの引き上げを要求しており、3年後にはさらに22.50~28.50ドルに引き上げられる予定です。また、年金拠出、シフトによる差額賃金、そして分割勤務を希望しないドライバーには最低6時間労働の保障を求めています。
投票が可決されれば、これらの要求は、アップルを含む大手ハイテク企業の運転手160人の大半が勤務するサンノゼのコンパス・トランスポーテーションに対する「最終提案」となる。
「アップルのような企業は、倫理的なアウトソーシングの基準を設定している」と、ニュージャージー州ニューアークにあるラトガース大学ロースクールの教授で、『シリコンバレーで働く:高速労働市場の経済的・法的分析』の著者であるアラン・ハイド氏は述べた。「たとえ請負業者を使う方が効率的だとしても、企業がサービスから利益を得るのであれば、労働基準に対する責任は企業にある」
Appleが、社内の賃金体系の下位に位置する契約社員の懸念に対し、倫理的な姿勢を示したのは今回が初めてではない。以前、社内の警備員から雇用保護の不足を理由に抗議を受けたことがあったが、今年初め、Appleは社内の警備チームを大幅に拡充し、これらの従業員にも他のApple社員と同様の福利厚生を与えることに同意した。
ティム・クック氏が、Apple を世界の「善の力」にすると語るのは本気のようだ。
出典:USAトゥデイ