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写真:Apple
Appleは、人工知能を用いたデータクリーンアップに注力するカナダ企業Inductivを買収しました。同社は、「ノイズが多く、不完全で、誤りのあるデータ」から有用な予測を得ることを目的としたHoloCleanを開発しました。
ブルームバーグによると、Inductivの従業員はAppleの音声駆動型AIアシスタントSiriの開発チームに加わったという。
Appleは、人工知能と機械学習を研究し、自社製品に活用しています。「Appleの製品チームは、機械聴覚、音声認識、自然言語処理、機械翻訳、テキスト読み上げ、そして人工知能における最先端の研究に取り組んでいます」とApple Machine Learning Journalは述べています。
これらのシステムが機能するために必要な、可能な限り正確なデータを取得することは言うまでもなく重要ですが、限られたデータをどのように活用するかを見つけることも重要です。Inductivとの提携で得られた専門知識は、そのプロセスに役立つでしょう。
それはもう決まったことだ
Inductiveの創設者たちは買収を認めた。スタンフォード大学AIラボの准教授でもあるクリストファー・レ氏は、自身のホームページで「私は幸運にも、LatticeやInductive(HoloClean)といったプロジェクトを共同設立することができました。どちらも現在はApple傘下にあります」と述べている。
ウィスコンシン大学マディソン校データベースグループのメンバーであり、助教授でもあるテオ・レカツィナス氏は、自身のホームページで次のように述べています。「私はInductiv Inc.の共同創業者です。Inductivはオンタリオ州ウォータールーに拠点を置き、分析パイプラインのデータ品質管理の自動化に注力しています。(Inductivは現在Apple傘下です。)」
3人目の共同創業者であるウォータールー大学教授のイハブ・フランシス・イリヤス氏も、自身のホームページで買収を認めました。イリヤス氏はHoloCleanを「機械学習を用いてエラー検出と修復を行うオープンソースプラットフォーム」と説明しています。
Appleがこのスタートアップにいくら支払ったかは不明だ。また、レ氏、レカツィナス氏、イリヤス氏もAppleの社員になるかどうかも不明だ。