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イラスト:Ste Smith/Cult of Mac
欧州委員会が2016年にAppleに145億ドルという巨額の請求書を出したことは有名だ。しかし、シリコンバレーの巨大IT企業に対する対応は今後さらに厳しくなるばかりだろう。
新たな報告書によると、EUの反トラスト規制当局は企業に対して「より厳しい対応を検討している」という。これはFacebook、Amazon、Apple、Googleといった企業に影響を与える可能性がある。
記事にはそれほど多くの詳細は記載されていませんが、欧州委員会が反競争的行為への対処方法を再検討していることを示唆しています。
「変化の激しい市場では、導入に時間がかかりすぎ、監視が困難になるリスクがある」と、欧州委員会競争局のセシリオ・マデロ・ビジャレホ局長代理は会議で述べた。ビジャレホ局長は、解決策は特定の「修復的救済策」になるかもしれないと述べた。
強気な発言をしているのは彼だけではない。今週初め、欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー委員もこれに同調した。彼女は、数年前に80億ドルの罰金を科したGoogleに対し、欧州は後から考えるともっと厳しい対応を取るべきだったと述べた。しかし、ベステアー委員は「Googleについて今知っていることを知っていたら、もっと大胆な行動を取っていただろう」と述べている。
欧州委員会:テクノロジーに対する規制強化
最近、英国の団体「フェア・タックス・マーク」が発表した報告書によると、巨大IT企業は過去10年間で1,000億ドル以上の脱税を行っていたという。EUによる以前のAppleに対する調査では、同社が2014年に欧州全体の利益に対して支払った税金はわずか0.005%だったとされている。
最近、テクノロジー企業に対して厳しい発言をしているのはヨーロッパだけではない。アメリカでは、大統領候補のエリザベス・ウォーレン氏が、Appleは「権力を握りすぎている」と考えていると発言した。ウォーレン氏はさらに、#BreakUpBigTech(ビッグテックを壊せ)というハッシュタグを付けてツイートした。
記録的な利益を上げている今こそ、テクノロジー大手にとって絶好のタイミングです。企業価値が最も高いAppleは、時価総額が1兆2000億ドルに達しています。しかし、状況から判断すると、2020年はさらに厳しい状況になる可能性が高まっています。
出典:ロイター