
サムスンの後継として会長に就任すると目されていたこの人物は、ジョブズ氏の2011年の追悼式に招待された唯一のサムスン幹部だった。
46歳の李在鎔氏は、今年5月に重度の心臓発作を起こしたサムスン現会長の李健熙氏の息子である。
イ・ジェヨン氏については比較的あまり知られていないが、iPodにまで遡るサムスンによるアップル製品への部品供給というアップルとの関係構築に貢献した幹部だと考えられている。
最近のブルームバーグのレポートによると:
サムスンでのリー氏の仕事ぶりを知る人物によると、ジェイ・Y氏と故アップルCEOジョブズ氏は、両社がiPodの成功を確固たるものにする契約をまとめる中で関係を深めたという。アップルは音楽プレーヤーのハードディスクドライブから、より小型で軽量なフラッシュメモリへの切り替えを望んでおり、サムスンはそのフラッシュメモリの製造能力増強に投資することに同意したという。
ジョブズが亡くなった際、サムスン幹部の李在鎔(イ・ジェヨン)は追悼式に唯一招かれた。その後間もなく、サムスン対アップルの特許訴訟勃発前に、彼は部品取引の条件交渉のためアップルに直接派遣された。

これは今後何を意味するのだろうか?サムスンとアップルは、現在進行中の法的紛争に関して和解を目指すと表明している(条件面で合意できれば、両社にとって有益なものとなるだろう)。しかしながら、これまでのところ、これらの計画はことごとく失敗に終わっている。
四半期決算が低調だったことを受け、サムスンはアップル向けのチップメーカーとしての仕事も継続したい考えだが、アップルはこの取り決めについて再考の兆しを見せている。
クパチーノと韓国の巨大企業との関係はここしばらく(控えめに言っても)不安定だが、イ・ジェヨン氏がサムスン帝国のトップに就任するのは間近のようで、関係者全員にとって朗報となるかもしれない。
もしかしたら、Apple を装った Samsung の広告も終焉を迎えることになるかもしれない。
出典: ブルームバーグ
経由: アップスタート・ビジネス・ジャーナル