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写真:AllThingsD
巨額の現金を保有するAppleは、テクノロジー企業を装った銀行と間違われる可能性も高い。一方、現代のヘッジファンドは、ますます銀行を装ったテクノロジー企業になりつつある。
だからこそ、スティーブ・ジョブズ氏の最も信頼していた元側近のひとり、元アップル幹部のジョン・ルビンスタイン氏が、資産総額1690億ドルという世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの新共同CEOに就任すると発表されたのも納得がいく。
それは Apple 社も注目するほどの金額です!
ルービンスタインはスティーブ・ジョブズと共に16年近く働きました。最初はNeXT社で、その後ジョブズの復帰に伴いApple社に移籍しました。Apple社ではiPodのハードウェアエンジニアリング担当SVPを務めた後、スマートフォンメーカーPalm社(後にヒューレット・パッカード社に買収)の責任者に就任しました。
ルビーがPalmに入社した時点で既にAppleを退職していたにもかかわらず、ジョブズはこの異動を「反逆」と見なしたようで、二人は二度と口をきくことはありませんでした。ルビンスタインは2010年の TechCrunchとのインタビューで、この ことに言及し、「スティーブに関しては、僕は間違いなくクリスマスリストから外れている」と冗談を飛ばしました。
ルビンスタイン氏は今年5月にコネチカット州ウェストポートのブリッジウォーター・アソシエイツに入社する予定。
「ブリッジウォーターでは、テクノロジーは極めて重要です。特に、今後数年間の主要な戦略的取り組みの一つとして、投資分野で大きな成功を収めてきたシステム化された意思決定をさらに構築し、経営にも展開していくことを目指しています」と、同社は声明で述べています。「ジョンが培ってきた世界クラスの製品構築の実績は、私たちがすでに進めている取り組みに大きな力を与えてくれるでしょう。彼がブリッジウォーターに加わり、その卓越した経営能力とテクノロジーの才能をチームにもたらしてくれることを大変嬉しく思います。」
おそらくルービンシュタインは、この機会に ABBA の「Money Money Money」を iPod にダウンロードしておいた方がいいだろう。
出典:ビジネスインサイダー