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月曜日にベライゾン・ワイヤレスが今夏にiPhoneを発売する可能性があるとの報道があったものの、一部のアナリストはそのような未来はあり得ないと見ている。もしAppleがCDMA対応iPhoneを発売するなら、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社はおそらく別の顧客、つまり中国を念頭に置いているのだろう。
UBSインベストメント・リサーチのアナリスト、メイナード・J・ウム氏は、米国に拠点を置くベライゾンがCDMA対応iPhoneを入手するという報道を「可能性は低い」としている。ウム氏は、報道されているCDMA対応のApple製端末は、中国ではチャイナテレコムか日本のKDDIが入手する可能性があると考えている。
ウォール・ストリート・ジャーナルは月曜日、AppleがVerizon向けのCDMA版を含む2種類のiPhoneを発表すると報じた。AT&Tが米国におけるiPhoneの独占販売権を失った場合、Verizonが2番目の通信事業者となる可能性は以前から指摘されていた。
アナリストはCDMA版iPhoneの将来性については異論を唱えているものの、予想される機能の多くについてはウム氏も同意している。業界筋への調査によると、次期iPhoneには現行の前面タッチスクリーンに加え、背面タッチパネルが搭載される見込みだ。また、5メガピクセルカメラを搭載し、高解像度の動画撮影・再生が可能になると、ウム氏は火曜日に投資家に語った。価格については、同アナリストは新型iPhoneの価格は現行のiPhone 3GSと同じ199ドルから299ドルになると予想している。一方、3GSは現行のiPhone 3Gと同じ99ドルに値下げされる見込みだ。
別のアナリストは、VerizonのiPhoneがAppleに利益をもたらすと予測しているが、新型CDMA iPhoneはまず中国か日本で販売される可能性が高い。RBCキャピタルマーケットのマイク・アブラムスキー氏は、VerizonのiPhoneが補助金付きであれば、初年度のiPhone販売台数が500万台から600万台増加する可能性があると述べている。同アナリストは、WSJの記事で言及されている2台目のiPhoneは、無料から99ドルの価格帯のエントリーレベルの端末になる可能性があると見ている。Appleは今年200万台、2011年には1200万台を販売する可能性がある。
エントリーレベルの携帯電話には、より高速なプロセッサ、大容量のメモリ、より大きな画面など、上位機種に搭載されている機能の一部が欠けている可能性がある。
「我々の推測では、AT&Tが2010年までiPhoneの独占権を維持し、Verizon WirelessはLTEを待つかCDMAのみのバージョンを発売するかによって、2011年初めか終わりに発売されるだろう」と、モーガン・キーガンのアナリスト、トラビス・マコート氏は火曜日に付け加えた。
[Apple InsiderおよびFortune経由]