
ほぼすべての大手テクノロジー企業が現在、未開拓の製品カテゴリーであるウェアラブル技術とインターネット経由のストリーミングテレビに取り組んでいます。Appleは広告インセンティブでテレビ局を引き込もうとしており、Intelでさえ独自のテレビサービスを開発中です。
Googleがインターネット経由のプレミアムTVストリーミング配信についてメディア企業と協議を進めていることは、驚くべきことではない。報道によると、同社はケーブルテレビの幹部らに新製品のデモを行ったという。しかし、実際に導入するかどうかはネットワーク各社次第だ。
ウォールストリートジャーナルは次のように報じている。
事情に詳しい関係者によると、グーグルは、従来のテレビ番組をストリーミングするインターネットテレビサービス向けにコンテンツのライセンス供与についてメディア企業に打診した。
ウェブ界の巨人がこの構想を実現すれば、ブロードバンド接続を介してケーブルテレビ風のチャンネルパッケージを提供する「オーバー・ザ・トップ」サービスの提供を計画している他の複数の企業に加わることになる。半導体メーカーのインテルとソニーも同様のサービスに取り組んでおり、アップルはここ数年、メディア企業に対し様々なテレビライセンスの構想を提案している。
Googleは、従来のケーブルテレビ契約に縛られることなく、ストリーミングTVの体験を創造できるという構想だ。Googleは、Appleなどの企業が直面してきたのと同じ壁に突き当たっている。ネットワークは、複数の放送局を高額な月額プランにまとめることで収益を上げているのだ。ハリウッドもまた、コンテンツ制作者をタイム・ワーナーのような企業に縛り付ける契約の山に埋もれている。煩雑な事務手続きは尽きない。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Googleは少なくとも2年間、テレビサービスの立ち上げに取り組んできた。Google TVはリビングルームを掌握するための試みだったが、あまりうまくいっていない。カンザス州では現在、Google Fiberにケーブルテレビがパッケージ化されているが、視聴しないチャンネルに料金を支払うという旧来のモデルのままだ。
ケーブル業界に革命を起こすだけの資金力と決意を持つ巨大テクノロジー企業が2社あるとすれば、それはAppleとGoogleだ。今、どちらが先手を打つかを競い合っている。
出典: ウォール・ストリート・ジャーナル