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写真:アップル
アップルは、同社が認める「不安定な関係」が2年間続いた後、ついに物議を醸していた独占禁止法監視人のマイケル・ブロムウィッチ氏を解雇した。
ブロムウィッチは、アップルが自社の競争に打撃を与えるような形で電子書籍の価格を引き上げるため、書籍出版社5社と違法に共謀していたことが発覚した後の2013年10月に、クパチーノに初めて設置された。
ブロムウィッチ氏は、事件とは無関係の幹部との面会を要求し、最初の2週間の業務に対して13万8432ドルという「前例のない」訴訟費用を支払い、新聞を読んだことに対してもアップルに料金を請求したため、アップルとブロムウィッチ氏(ひいては米国司法省)の関係は最初から問題を抱えていた。
司法省は、Apple は「監視機関との協力的な業務関係を築いたことは一度もない」と主張しているが、それでも Apple は過去数年間、コンプライアンスに関して期待される義務をすべて遂行してきた。
司法省は昨日デニス・コート判事に送った書簡の中で、アップルは「裁判所が認定した水平的価格カルテルの共謀にアップルが参加し、それを助長していた当時は明らかに欠けていた、意味のある反トラスト政策、手続き、研修プログラムを現在では実施している」ため、反トラスト監視員はもはや必要ない、と助言した。
アップルは、裁判所が任命した監視人に関して対応が遅れているという意見には同意しないが、ブロムウィッチ氏の在任期間中に「包括的かつ魅力的で効果的な独占禁止法遵守プログラムを開発し、実施した」と述べている。
ブロムウィッチ氏とティム・クック氏が、仕事上の関係が終わった今、友人関係を維持する可能性はどれくらいあるだろうか? 敢えて言えば、iPhone 6sよりも薄いだろう。
出典:ブルームバーグ