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写真:David Pierini/Cult of Mac
レッドソックスの強打者JD・マルティネスは、あらゆるスイングを録画するために使用している一連のiPadのおかげで、アメリカンリーグのホームランと打点のトップに立ってオールスターゲームに臨む。
2014年、デトロイト・タイガースで苦戦していたマルティネスが初めてiPadを使った時、ベテランのチームメイトから嘲笑された。しかし今では、その準備の徹底ぶり、勤勉さ、そして球場に持ち込むiPadの数々が広く称賛されている。
打撃練習では、マルティネスはケージの中に三脚にiPadを2台設置し、動画でスイングを録画している。ボストン・グローブ紙が週末に報じたAP通信の報道によると、マルティネスはカットイン後、クラブハウスに戻り、すべてのスイングのメカニズムを研究しているという。
試合の打席中、彼はレッドソックスのビデオコーディネーターから向けられた3台目のiPadを使って、本塁でのスイングを撮影する。
マルティネス氏は、打者がチームの打撃コーチやイエス・キリストに感謝するのと同じくらい熱烈に iPad に感謝している。
「それが今の私なんです」とマルティネスはAP通信のケン・ポータック記者に語った。「私はいつもみんなに、自分は生まれつきのバッターじゃないって言ってるんです。訓練されたバッターなんです」
「正しいスイングと、そのメカニズムを自分自身で学ばなければなりませんでした。子供の頃に1000万回もスイングした感覚が、徐々に体に戻ってくるので、常に意識して練習しなければなりません。だから、悪い癖を直すには、地道に努力する必要があるんです。」
野球は1890年代とほぼ同じスポーツですが、テクノロジーの進化により、選手、コーチ、スカウト、審判、そしてファンの観戦体験は現代化しています。選手が録画できる動画やデータに加え、ファンは試合をストリーミングしたり、MLBアプリで統計情報を確認したり、電子チケットで入場したりと、すべてiPhoneやAndroid端末で行えます。
ナショナルホッケーリーグ(NHL)などのプロスポーツリーグもAppleのテクノロジーを活用しています。ベンチでiPadを使ってシュートや試合の流れを把握するコーチが増えているほか、スタジアムのサービス情報やファン向けの様々なインタラクティブアクティビティを提供するために、アリーナ周辺にiPadを設置しているチームもあります。
AP通信の報道によると、MLB.comはiPadを使用する前は彼のステータスを「落伍者」としていたが、現在では彼を「野球界最高の打者」としている。
出典:ボストン・グローブ経由AP通信