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写真: Kon Karampelas/Unsplash CC
米国の2人目の判事は、トランプ政権によるTikTok禁止の試みを阻止する仮差し止め命令を下した。
ワシントンD.C.のカール・ニコルズ連邦地裁判事は月曜日夜遅くにこの決定を下した。これは、ペンシルベニア州のウェンディ・ビートルストーン連邦判事が9月下旬に同様の判決を下したことに続くものだ。トランプ大統領の禁止措置により、AppleとGoogleはそれぞれのアプリストアでTikTokのダウンロードを提供できなくなるはずだった。
ニコルズ氏は、トランプ政権の商務省は禁止措置の代替案を検討せず「恣意的かつ気まぐれに行動した」と述べた。
ニコルズ判事の差し止め命令により、TikTokユーザーが競合アプリに乗り換えるのを防ぐことができる。判事は、これがTikTokに「回復不能な損害」をもたらすと指摘した。裁判所は次のように指摘した。
「アプリが(たとえ短期間でも)シャットダウンされ、後にそのシャットダウンが違法と判断された場合、TikTokはユーザーベースへの損害を回復することはできないだろう。」
この仮差し止め命令に対しては、12月14日に米控訴裁判所が控訴する可能性がある。
ドナルド・トランプ vs. TikTok
トランプ大統領によるTikTokの米国での禁止をめぐる戦いは、同大統領がこれまで戦ってきた戦いの中でも異例と言えるでしょう。当初、トランプ大統領は9月15日までにTikTokを米国企業に売却しなければ禁止すると警告しました。数ヶ月が経過した現在も控訴は続いており、TikTokが消滅する兆しは見られません。むしろその逆です。カール・ニコルズ判事がTikTokから人々が逃げ出すことを懸念しているにもかかわらず、TikTokの人気はかつてないほど高まっています。先月もまた、TikTokはApp Storeで最も売れたアプリとなりました。
今、大きな疑問となっているのは、トランプ氏が1月に退任するまでに、この問題が解決されるかどうかだ。(もしそうなればの話だが。)
出典:ロイター