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Facebookは今年初めのInstagram買収に続き、新たな人気サービスへの参入を検討していると言われている。関係筋によると、モバイルでのプレゼンス拡大を目指すFacebookにとって、クロスプラットフォームメッセンジャーのWhatsAppが次の買収候補となる可能性があるという。
FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は先日、ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌に対し、Facebookが「次の10億人」に到達するにはモバイルが不可欠だと語った。そして、最も人気のあるモバイルメッセンジャーを買収すること以上に、モバイルユーザーにリーチする良い方法はないだろう。
WhatsAppは2011年10月までに1日あたり10億通(1時間あたり41,666,667通)のメッセージを処理するようになり、現在iOS App Storeの有料アプリランキングで2位につけており、価格は0.99ドルです。実際、有料アプリランキングの上位付近にほぼ常にランクインしています。
WhatsAppはAndroidとiOSだけでなく、Windows Phone、BlackBerry、Symbianデバイスでも利用できます。つまり、どんなスマートフォンをお持ちでも、WhatsAppを使って友達と無料でチャットできるのです。このサービスがこれほど人気があるのも当然と言えるでしょう。
Facebookもこのことに気付いたようで、TechCrunchの報道によると、同社は現在WhatsAppの買収交渉中とのことだ。「買収価格や取引の進捗状況など、詳細についてはまだ調査中です」と報道は述べているが、「関係筋」は少なくとも交渉が行われていることを確認しているという。
もちろん、Facebookは既に独自のMessengerを運営しているが、モバイルでのプレゼンス拡大を目指す同社にとって、WhatsAppの買収は理にかなっていると言えるだろう。しかし、Facebookの広告ベースのアプローチは、ユーザーに広告を一切表示しないWhatsAppのアプローチとは全く異なる。
取引が成立した場合、Facebook がこれにどう対処するかが興味深い。
出典: TechCrunch