フェイスブックの従業員の一部が、ソーシャルネットワークの反アップルキャンペーンに疑問を呈している

フェイスブックの従業員の一部が、ソーシャルネットワークの反アップルキャンペーンに疑問を呈している

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フェイスブックの従業員の一部が、ソーシャルネットワークの反アップルキャンペーンに疑問を呈している
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Facebookのロゴ
Facebookは中小企業を支援すると表明している。
写真:ブレット・ジョーダン/Unsplash

Facebookは、Appleのプライバシー保護策に異議を唱えることで、中小企業の擁護に尽力していると主張している。しかし、Facebookの従業員全員が同社の主張を受け入れているわけではないようだ。

BuzzFeed Newsが入手した社内掲示板のコメントや音声によると、Facebookの従業員の中には、同社が個人経営の企業のために働いているという公式声明は少々不誠実だと考えている人もいるという。

同情的なメッセージの背後に隠れて

「同情的なメッセージを持つ人々の後ろに隠れて、悪いことを正当化しようとしているように感じる」と、あるエンジニアは書いている。

「我々が中小企業を保護する姿勢が、人々に『フェイスブックが自社のビジネスを守っている』と見られて裏目に出るのではないかと心配ではないですか?」と社内掲示板で最も投票数が多かった質問には書かれていた。

「みんな『プライバシー』を求めている」と別のユーザーは書いた。「Facebookがここで異議を唱えたら、冷笑的に見られるだろう。これは悪いPRになると分かっていながら、それでも公開することにしたのだろうか?」

Facebookのプロダクトマーケティング担当副社長、グラハム・マッド氏は、いくつかの指摘に対し、Appleのプライバシー重視の変更がFacebookだけでなく中小企業にも悪影響を及ぼしていることについて、Facebookはこれまで透明性をもって説明してきたと述べた。「私たちはそれを隠蔽しようとしているわけではありません」とマッド氏は述べた。「ご存知の通り、私たちは利益を上げている大企業であり、この状況を乗り越え、製品などを適応させていくつもりです。しかし、今回の件で本当に打撃を受けるのは中小企業です。だからこそ、私たちはメッセージの中心に中小企業を据えたのです」

iOS 14の新機能「App Tracking Transparency(アプリ追跡の透明性)」が、Facebookを騒がせている。このプライバシー機能により、ユーザーはどのアプリが自分を追跡しているのかを正確に知ることができる。Facebookは、この機能により中小企業がターゲティング広告を利用することが難しくなり、悪影響が出ると主張している。

Facebookの担当者アシュリー・ザンディ氏はBuzzFeed Newsに対し、 「この取り組みを開始して以来、文字通り世界中の中小企業から、今回の変更が自社の事業にどのような悪影響を与えるかを懸念する声が寄せられています」と語った。「今は中小企業にとって非常に重要な時期であるため、こうした声を引き続き一般の方々や従業員と共有していきます」

Facebook対Apple

FacebookのAppleに対する敵意は、ここしばらく高まっている。しかし、FacebookはAppleを批判する2つの新聞一面広告を掲載し、この対立を公然とした形で示した。広告の中でFacebookは、中小企業経営者を代表してAppleのプライバシーポリシーに反撃する自らの役割を強調した。

出典:BuzzFeedニュース