アップルは「将来に自信を持っている」

アップルは「将来に自信を持っている」

  • Oligur
  • 0
  • vyzf
アップルは「将来に自信を持っている」
  • ニュース
post-8890-image-6b1ee3ecec3d57d74070365de20238ed-jpg

アップルがCEOのスティーブ・ジョブズ氏の健康に関するニュースをどのように扱ったかについて一部の株主から不満の声が上がっていたにもかかわらず、このメディア企業の代表取締役代行は同社が今後も成功し続けると自信を示した。

「私は将来に自信を持っている」と、最高執行責任者のティム・クック氏はアップル本社で行われた1時間にわたる会議で株主に語った。

市場での成功という点では、クック氏のコメントは的を射ているように思われる。2008年のMacの販売台数は970万台で、低迷するPC需要の3倍に相当した。iPodは、多くの人が寿命が尽きかけていると予想していた成熟製品だが、5500万台を販売した。アップルの主力製品であるiPhoneは、携帯電話の販売台数が1370万台と予想を上回り、2008年に1000万台を販売するというアップルの目標を大きく上回った。


しかし、その他の点では、アップルは情報の流れを厳格に管理し続けた。アップルの株価は乱高下し、SECによる調査が開始されたにもかかわらず、同社はジョブズ氏の健康状態について株主に十分な情報を提供したと主張した。

「当社はすべての情報開示義務を果たしたと確信しています」と、アップルの取締役でありジェネンテックのCEOでもあるアーサー・レビンソン氏は述べた。「開示すべき重要事項と判断する新たな情報があれば、開示します」と、ニューヨーク・タイムズ紙はレビンソン氏の言葉を引用した。

この回答は、ジョブズ氏が7月末までに終了すると予想される病気休暇を取った理由についてより詳しい情報を期待して出席していた一部の投資家を不快にさせた。

「取締役会がもっと率直でなかったことに失望している」と、ダウ・ジョーンズ通信はAFL-CIO代表のブランドン・リース氏の言葉を引用した。AFL-CIOはアップルの大株主でもあるが、同社に対し医療保険制度改革を求める提案も否決された。

ジョブズ氏の健康状態に関する詳細は公表されていないが、再選されたアップル取締役8人全員が観客とともに、同社の象徴的なリーダーに「ハッピーバースデー」を歌った。