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普段は融通の利かないAppleが、iPad版雑誌購読という厄介な問題で、少し融通を利かせようとしているのだろうか？フォーチュン、タイム、スポーツ・イラストレイテッドを発行するタイム社は、紙版購読者にiPadアプリを無料提供する契約を結んだ。これまでAppleは、購読者と非購読者の両方にiPad版の料金を別途支払わせていた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は月曜日、タイム社の弁護士とアップルのインターネットサービス担当副社長エディ・キュー氏との間で複数回の協議が行われた後、この合意に至ったと報じた。同紙は、この合意は「両者の歩み寄りの兆しだ」と述べている。
出版社は長らく、Appleが売上の30%を徴収し、iPad購読者情報の転送をオプトイン方式とする要求に反発してきた。さらに、iPad所有者に個々の号の購読料を支払わせるという要求は、多くの週刊誌や月刊誌が採用している通常の購読料モデルに反する。ニューヨーク・タイムズやルパート・マードックのニューズ・コーポレーションなど一部の出版社はAppleの方針に同意しているものの、購読者情報の交換が不十分であることに不満を抱く出版社もいる。大手出版社の一つであるタイム誌との合意は、この綱引きにおける重要な転換点となるかもしれない。
[ウォール・ストリート・ジャーナル]
