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アップルとノキアがデラウェア州で提起した特許侵害訴訟は、水曜日に裁判官が国際貿易紛争の解決を待って結論を出すよう命じたことで、係争が一時停止された。国際貿易委員会(ITC)は2月、アップルによるノキアへの申し立てを調査すると発表しており、これは1月にノキアがアップルに対して提起した申し立てに関して同様の声明を出したことを受けての措置である。
ワシントンD.C.に拠点を置くITCが両件の訴訟でいつ判決を下すかは不明だが、調査は約15ヶ月かかるとの見方もある。ITCは、企業が競合他社の特許を侵害したと認定された場合、輸入停止を命じることができる。
昨年10月、ノキアはITC(国際取引委員会)およびデラウェア州地方裁判所にアップルを提訴し、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社のiPhoneがGSMおよび3G技術をカバーする10件の特許を侵害していると主張した。フィンランド・エスポーに本社を置く携帯電話大手ノキアは、デラウェア州への提訴で、アップルが「ノキアのイノベーションに便乗して利益を得ようとしている」と非難した。
AppleはNokiaに対し、同社が13件の特許を侵害したとして反訴した。NokiaはITCに対し、Apple製品の「ほぼすべて」が特許を侵害していると主張し、法廷闘争は続いた。
特許侵害を主張する際に、二重訴訟を起こすことがほぼ標準的な慣行となっているようだ。水曜日、AppleはワシントンD.C.とデラウェア州の両州でHTCを相手取り訴訟を起こした。Appleは、最近のGoogle Nexusを含む複数のAndroid搭載端末の製造で知られる台湾企業HTCが、iPhoneの特許20件を侵害したと主張している。
知的財産の専門家らは、この訴訟の賢明さに疑問を呈しており、アップルが勝訴すればアンドロイド搭載スマートフォン全体の将来が危うくなる可能性があると懸念している。
[Mac ObserverとSacremento Bee経由]