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台湾企業のElan Microelectronics社は、Apple社のMacBook、iPhone、iPod Touch製品における同社の特許2件の無断使用を理由にApple社を提訴した。
「アップル社と共通の見解を見いだせなかったため、行動を起こさざるを得ないと決断した」とエランの広報担当デニス・リュー氏はニューヨーク・タイムズ紙に語り、両社は約2年間ライセンス交渉を行ってきたと付け加えた。
エランのウェブサイトに掲載された声明によれば、これらの特許はスマートフォンやコンピューターのタッチパッドに組み込まれたタッチセンシティブ入力デバイスの技術革新をカバーしているという。
争点となっている最初の特許である米国特許第5,825,352号(以下「'352特許」)は、2本以上の指の同時存在を検出できるタッチセンシティブ入力デバイスに関するものです。スマートフォンやコンピュータアプリケーションでは、マルチフィンガーアプリケーションが普及しつつあります。'352特許は、マルチフィンガー検出に関する基本特許であり、これにより、後続のマルチフィンガーアプリケーションの実装が可能になります。2つ目の特許である米国特許第7,274,353号(以下「'353特許」)は、キーボードと手書き入力モードを切り替えられるタッチパッドに関するものです。
エランは、アップルの訴訟で言及された特許の一つをめぐる争いで、2006年に当時子会社だった部門が訴訟を起こした後、米国のライバル企業であるシナプティクスに対し、仮差し止め命令を勝ち取ったと発表した。シナプティクスは反訴していた。
両社が昨年クロスライセンス契約を締結したことを受け、両訴訟はいずれも棄却された。エラン氏をフォローしているアナリストはニューヨーク・タイムズ紙に対し、この結果を受けてアップルはアップルに対して法的措置を取る気になった可能性が高いと語った。
CCライセンスで使用されている画像(提供:dnorman)