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写真:Apple/Google
ほとんどのテクノロジー大手と同様に、Apple と Google は競争と協力を同時に行うという奇妙な「協調競争」関係にあります。
最新の例を挙げると、ライバルであるAndroidモバイルOSを生み出したGoogleが、先月AppleのiOS App Storeでトップの開発会社となった。
アプリ分析プラットフォームSensor Towerの最新レポートによると、Googleは先月App Storeでモバイルアプリのトップパブリッシャーとなった。iOSとAndroidを合わせたインストール数は2億8,200万回を超えた。レポートではAppleプラットフォームでのインストール数は明らかにされていないが、iOSでGoogleが開発元としてトップの座を獲得するのに十分な数だった。
iOS版Googleアプリには、Googleカレンダー、YouTube、Googleマップ、Googleフォトなどがあります。これらのアプリの多くが非常に人気が高いことを考えると、GoogleがiOSのトップ開発会社の地位を築いているのも当然と言えるでしょう。しかし、モバイルエコシステムをめぐって両社が過去に波乱万丈な関係を築いてきたことを考えると、これには確かに皮肉な面もあります。(スティーブ・ジョブズがGoogleに対して「熱核戦争」を起こすと脅したのを覚えていますか?)

写真:Sensor Tower
トップ開発者?GoogleとAppleの複雑な関係
ニューヨーク・タイムズ紙の最近の記事 では、GoogleとAppleの関係、そしてGoogleがiOSのデフォルト検索エンジンとして君臨し続けるために巨額の資金を支払っていることについて論じられており、次のように指摘されています。
Appleは現在、Googleの検索エンジンを自社製品に組み込む見返りとして、年間80億ドルから120億ドルの支払いを受けていると推定されています。これは2014年の年間10億ドルから増加しています。これはGoogleが誰かに支払う単一の支払いとしてはおそらく最大規模であり、Appleの年間利益の14~21%を占めています。
Sensor Towerのレポートに戻ると、Appleと複雑な関係にある他の大手テクノロジー企業も、トップ開発者リストに名を連ねています。例えば、Facebookは3位、Microsoftは4位、そしてAmazonは10位にランクインしています。
これは、サムスンがスマートフォン事業でiPhoneを狙う一方で、iPhone用のチップの製造にも協力しているという、アップルと友敵関係にあるサムスンと同様、テクノロジー界のエリート間の関係がいかに複雑で絡み合っているかを改めて思い起こさせるものだ。
(ちなみに、クパチーノではApple MusicなどのアプリをAndroidで利用できるようにしているにもかかわらず、AppleはAndroidのリストにランクインしていない。)
出典:センサータワー