アップル、サムスン幹部のライセンス交渉を禁止へ

アップル、サムスン幹部のライセンス交渉を禁止へ

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アップル、サムスン幹部のライセンス交渉を禁止へ
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アップルは、漏洩した機密情報を知るサムスン幹部らが、今後2年間、いかなるモバイル機器のライセンス交渉にも関わることを禁じようとしている。米連邦地方裁判所は現在、サムスンとその弁護士らに制裁を課すことを検討している。サムスンの法律事務所、クイン・エマニュエル・アーカート・アンド・サリバンがアップルの機密情報をサムスンと共有した可能性があるという懸念からだ。その情報には、ノキア、エリクソン、シャープ、フィリップスとのアップルの特許ライセンス契約に関する情報が含まれており、弁護士のみが閲覧できるとされていた。
この問題は、ノキアの最高知的財産責任者であるポール・メリン氏が、ライセンス交渉会議中にサムスン社幹部のアン・スンホ氏がノキアとアップルのライセンス契約条件を知っていると語り、さらにその主張を証明するためにその条件を暗唱したと主張した6月の証言を受けて浮上した。
さらに調査を進めると、4つの特許ライセンス契約の主要条件が、損害賠償に関する報告書の草案に機密情報が一切編集されずにサムスンに送付されたことが判明した。アップルは訴訟の証拠開示段階でこの情報をサムスンの法律事務所に提供しており、昨年この訴訟でアップルは10億5000万ドルの損害賠償を勝ち取ったが、この金額は先月の再審で約9億3000万ドルに減額された。アップルは月曜遅くに提出した書類で、裁判所に、機密情報を入手したアン氏とその他のサムスン幹部が、2年間サムスンのためにいかなるモバイル機器ライセンスの交渉も行うことを禁じるよう求めた。

アップルはまた、サムスンの法律事務所がアップルの機密情報を受け取ることになる新たな保護命令を執行することを裁判所が禁じることを求めており、さらに、法律事務所とサムスン自身の両方を懲戒するよう求めている。

出典: PC World