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写真:アダム・フェイゲン/Flickr CC
フォックスコンの会長テリー・ゴウ氏は、米国に建設されるアップルとフォックスコンの新工場は、3万~5万人の米国人の雇用を創出する可能性があると主張している。
郭氏によると、フォックスコンとアップルは、将来のiOSデバイス用ディスプレイの製造に特化した70億ドル規模の新施設を米国に建設するために提携する可能性があるという。
ドナルド・トランプ大統領は、製造業の雇用を米国に呼び戻すことの重要性を強調した。
ティム・クック氏は以前、Appleの製造拠点として中国ははるかに理にかなっていると主張していた。人件費が大幅に安いだけでなく、熟練労働者の数が多いこともその理由だ。これは、2010年にスティーブ・ジョブズ氏が行った悪名高い発言を裏付けるものだった。オバマ大統領から、海外生産のために米国工場を閉鎖することについて問われた際、ジョブズ氏は「あの雇用は戻ってこない」と答えた。
しかし、フォックスコンの郭氏は現在、今回の場合は中国から米国市場への輸送費を節約できるため、米国でディスプレイを生産する方が合理的だと述べている。
同氏はまた、フォックスコンは米国に成形工場を計画しており、その場所はペンシルベニア州になるかもしれないと語った。
フォックスコンが米国での製造業を受け入れる可能性もあるにもかかわらず、郭氏は中国での製造業へのコミットメントを改めて強調してきた。先週、別の報道によると、フォックスコンは中国・深圳に新たな試作工場を計画しているという。この工場は、セキュリティ強化を図りつつ、将来の製品の「Appleの試作をより容易にする」ことになるという。
出典:日経アジアレビュー