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写真:Apple Music
Appleは、Apple Musicに独自のアートワークを提供するために、業界で最も象徴的なアルバムカバーアーティストの何人かをひっそりと雇った。
この取り組みは、プレイリストに音楽の個性を表現する統一感のあるプレゼンテーションを提供するというAppleの取り組みの一環です。AC/DC、ミーゴス、ボストン、テッド・ニュージェント、ブルー・オイスター・カルトといったバンドのデザインを手がけたアーティストたちが、すでに数百点もの新しいプレイリストアートワークを制作しており、今後もさらに多くのアートワークが登場予定です。
Appleのグローバル編集ディレクター、レイチェル・ニューマン氏はThe Vergeのインタビューで、このアートワークは「対象となるコミュニティや文化とより直接的に繋がることを目指しています。多くの点で、これはプレイリストに収録されている音楽を視覚的に表現したものと言えるでしょう」と述べています。
Apple Musicの会員は、「Hip Hop Hits」、「Dale Reggaetón」、「The Riff」といった人気プレイリストでアートワークをご覧いただけます。AC/DCの象徴的なロゴをデザインし、「Classic Metal」と「The Riff」の新しいアートワークを手がけたジェラルド・ウエルタ氏が、このプロジェクトへのアプローチについて語りました。
「インスピレーションの源は、これらの作品を制作していた頃を振り返ることでした。これらは書体やフォントではなく、絵を描くことから生まれたのです」とウエルタは語る。「提示された文字のユニークな点に注目し、鉛筆を動かしてみるのです。ロゴデザインではいつものことですが、形がユニークで、伝えたい感情が伝わるロゴを作りたいのです。確かに、昔の作品を参考にしたと言えるでしょう。」
ミーゴスのアルバム『カルチャー』のデザイナー、ストール・“モアブ”・ストイメノフも同様のコメントを述べています。彼はヒップホップ・ヒッツのプレイリストのアートワークを再デザインしました。
「音楽に形とイメージを与えるのは決して簡単なプロセスではありません」と彼はThe Vergeに語った。「私のスタイルと創作プロセスは、常にミニマルでシンプルなデザインに加え、象徴性と力強いイメージを強く意識したものでした。今回のプロジェクトは、少し変わった点もあったと思いますが、同時に、私のスタイルの真のマニフェストを創り出す機会にもなりました。」