アップルの最も愛されている広告の背後にいる象徴的なクリエイティブが引退

アップルの最も愛されている広告の背後にいる象徴的なクリエイティブが引退

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アップルの最も愛されている広告の背後にいる象徴的なクリエイティブが引退
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りんご
リー・クロウは、Appleの最も象徴的な広告のいくつかのデザインに携わった。
写真:Apple

アップルのクリエイティブエージェンシーTBWA\Media Arts Labの創設者であり、TBWAのメディアアートのグローバルディレクターであるリー・クロウ氏が73歳で引退する。

スティーブ・ジョブズの30年来の友人であったクロウは、Appleの最も象徴的な広告キャンペーンのいくつかの制作において重要な役割を果たしました。(そして、Apple以外の数多くの広告も。)

1980 年代、クロウはオリジナルの Macintosh のプロモーションを目的とした伝説的な「1984」キャンペーンの制作に携わりました。

リドリー・スコットが実際のCMを監督した一方で、クロウはキャンペーンを牽引する主要なクリエイティブの一人でした。クロウはコピーライターのスティーブ・ヘイデン、アートディレクターのブレント・トーマスと共に、「なぜ1984年は1984年のようにはならないのか」という有名なキャッチフレーズを考案しました。これは、マックの広告の背後にあるビジョンの多くを象徴する、ジョージ・オーウェルの有名な小説を引用したものです。

https://www.youtube.com/watch?v=axSnW-ygU5g&

違う考え方

1990年代後半、ジョブズがアップルに復帰した時、同社はクロウの広告代理店Chiat/Dayと袂を分かった。ジョブズはクロウにアップルのビジネスを売り込み、記憶に残る「Think Different」キャンペーンの誕生につながった。感傷的な人間とは言い難いジョブズは、こう回想している。

リーがアップルを深く愛していたことは、誰の目にも明らかでした。彼は広告業界最高の人物でした。そして10年間、プレゼンをしていなかったのです。ところが、彼はここに来て、心を込めてプレゼンをしてくれました。私たちと同じくらいアップルを愛していたからです。彼と彼のチームは、「Think Different(違うことを考えよう)」という素晴らしいアイデアを思いつきました。それは他の代理店が提示したものよりも10倍も優れていました。胸が詰まり、今でも思い出すと涙がこぼれます。リーがアップルを深く愛していたという事実と、「Think Different」というアイデアの素晴らしさの両方が、私を深く傷つけました。

時折、純粋さ ― 精神と愛の純粋さ ― を目の当たりにすると、いつも涙がこぼれます。それはいつも私の中に入り込み、私を掴んで離しません。あれはまさにそんな瞬間の一つでした。そこには、決して忘れることのできない純粋さがありました。彼が私にアイデアを見せてくれた時、私はオフィスで泣きました。今でも思い出すと涙がこぼれます。

よくやった仕事

その後、リー・クロウは記憶に残る「Get a Mac」広告キャンペーンの制作にも携わりました。

クロウ氏は10月にエージェンシーに引退の意向を表明していましたが、本日の発表で正式に発表となりました。本当に素晴らしい活躍でした!引退を楽しんでください、クロウさん。

出典:ファストカンパニー